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今、「絶望」を感じているあなたへ
大きな変化の前には必ず「絶望」がある。
「絶望」は僕らにとって「必要な出来事」なのかもしれない。
・「絶望」にもいろいろある
重たい病気の発覚、急に背負うことになった借金、失恋など。
大きな挫折感を感じた時。
口の中には苦みが広がり、胃の奥が鉛のように重くなり呼吸が苦しい。
こころは自分の将来を描けなくなり、未来が閉ざされたような孤独感に押しつぶされそうになる。
これは! マジで!! つらい!!!!
できることなら2度とごめんだ。
・この時、脳はどうなっているのか?
脳内ではドーパミンが減少し、セロトニンも低下。
前頭前野は機能低下し、海馬も萎縮する。
そのため記憶しにくくなり、判断力も低下する。
他にもコルチゾールの増加やオキシトシンの低下など
多くの変化がある。
こんな状態、もはや『終〜了〜』と試合終了のホイッスルが聞こえる気がする。
一見ネガティブな変化でしかない。
だけど、諦めた瞬間が試合終了。ですよね安西先生。
・これは身体に起きた「変化」であり、それ以上でもそれ以下でもない
諦めずにこの「絶望」によって起きた現象を捉え直してみる。
この変化を「ネガティブ」なものと認識したのは僕ら人間の
「主観的な考え」だ。
いわば勝手にネガティブなものと考えたと言える。
今度は、
物体に「言葉」を当てはめて認識する捉え方ではなく、
ただ『眺めるように』観てみる。
「変化」に対して主観的な考えをしているのなら、それはポジティブにも捉えられるはずだ。
・実際には…?
絶望したことでドーパミンが減少した。
例えるならお腹が空いている状態。
お腹が空いた脳は空腹を満たすためにドーパミンが出るような行動を取りたくなる。
いわば新たに「自分に価値のあるもの」を始めるたくなる。
ゲームやSNSでも多少は満たせるかもしれない…。
だがこころの底から欲しているものでなければ、脳は満足できない。
「自分に価値のあること」をするためには何をするべきか?
それは「自分を分析」すること。
「自分が何が好きなのか?」
「今の自分がやりたくないこと、いらないものは何か?」
その思考の結果と試行錯誤を繰り返していくうちに、
気がつけば「人が変わりたいと思ったらやるべきこと」をこなしており、別人のように進化した自分と出会うことになる。
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・絶望や挫折感を感じているあなたへ
将来お先真っ暗だと感じ、他人の言葉などすべて綺麗事に聞こえていることと思う。
「なんとかなるよ」「きにするなよ」「まだ若いんだから」と
雑音にしかならないような慰めをかけられているかもしれない。
そんなあなたの「絶望」をすこしでも「希望」と捉え直せたら。
それは「進化の兆し」であり、「前に進んでいる証拠」だと捉え直せたら。嬉しい限りです。
できることなら、5年前の自分に届けたい。
みんなと一緒に笑って写っている集合写真と一緒に。