画像1

マーマレード色の夏

田辺マモル
00:00 | 00:00
この歌を作ったのは1990年頃で、アルバム『高い塔の天辺で』の最終曲。

E-ZEE BANDの津田くんが、この歌と「アメリカの友人」と「ウォーターフォールに流れ行く正月」を褒めてくれて、とてもうれしかったなあ。こういう歌を作ってもいいんだなあと思えた。

学生の頃、ヴィム・ヴェンダースさんなんかのいわゆるロードムービーが好きで、その憧れでこんな歌詞になった。ウォーキングデッドシリーズが好きなのも、ゾンビが好きなわけではなくロードムービーっぽいからかなあとふと思う。

今年の2月に録ったんだけど、ずっと上げそびれていた。むかーしの歌だし、暗いし、今となってはちょっとこっ恥ずかしい歌詞だし、なんか熱唱してるし。けどもしかしたら津田くんみたいな人がいてくれるかもしれないので、ソングブックに載せておきます。


マーマレード色の夏

彼女は今アルバムをながめている
深くて暗い川底をのぞくように
若いころ訪れた楽園を僕たちは
あてもなくどこまでも歩いた
新しい世界に触れたくて 震えたくて

歩き疲れ立ち寄った砂漠のカフェ
テーブルには青い花が飾られてた
ジプシーの手品師が僕たちの運命を
占うと取り出したタロット・カード
ひとつめくられるごとに世界が揺れた

マーマレード色の夏には帰れない
マーマレード色の夏にはもう戻れない二人が
閉じられた部屋にいる

二人は今肩を寄せて目を閉じてる
まぶたの裏のスクリーンに夢が映る
ハイウエイ 地平線 カウボーイ ハリウッド
ネオンサイン 鉄条網 遊園地
時が止まったままいつまでもそこにある

マーマレード色の夏には帰れない
マーマレード色の夏にはもう戻れない二人が
閉じられた部屋にいる

いいなと思ったら応援しよう!