トンチ

うまれることもしぬこともない永遠にいまにとどまり今をとくていすることも意味もないだからだけどわたしはつねにいきてしんで常にここにいてわらってないて息をして星になってチリになって海になって鳥になってフンになったり木になったり人間になって永遠のエデンで何をするでもなく幸せに浸ったり不幸を嘆いたりして時間を急いたり持て余して分散して吸収してみんなとか孤独とかやったり聞いたり喋ったり食べたり飲んだり吐いたり寝たり詩を描いたり生を憂い死を望み恐れ自分を探したり宇宙について耽ったりする
ちいさい私おおきい宇宙なんて思ったりする
どこにも分離も無もないという事実に気付かず気付けず気付いたところでどうって事なくて
ただ母がいて父がいてお爺さんお婆さんがいて地球があるらしくて地上を歩いて音楽を聴いて本を読んで時を刻んで歳を取って私の人生として名と歴史を刻んで人々はたった1人の私に価値や焦点を置き主観で感情を揺れ動かし豊かな終わりのない歌声をともしびをささやきつづけてチックタックと耳をすませてみてもそこに自分以外の心音はなく空白で息を吸う者はなく実体はなくかなしいとかうれしいとかそんなことで傷付いたりしてるフリしてあなたはこうやって他人の難解な思考を紐解いて理解した気になってレベルアップした気になって共感した気になってあなたに私の何かを与えた気になってとくべつになった気になって何者でもなんでもない言葉の意味やはしばしに目を配って脳内の知識を組み合わせてみてもそこに味はしないのに