ヤクルト指名選手紹介2020 #2 山野太一 #3 内山 壮真 #4 元山 飛優 編 ~今季ドラフトに見えてくる裏テーマ~
今日は2位の山野、3位の内山編で。
2位指名 山野 太一 (東北福祉大学)
東北では負けなしの投手。小柄な投手だが低め、コースにボールを集め続ける能力はある。ただその割には四死球率が3.91とやや高めだったため指名順位を2位指名の14人から少し落していた。いい言い方をするとゲームメイクに長けたタイプとも言えるのだが。
映像を見てみると第1印象は寺島に近い。力感の無いフォームからコースに投げ分けるタイプ。逆に言えば凄みのある投手という感じもしない。ライアンを始めてみたときのワクワク感みたいなものも無いというか。MAX150出るということらしいがそこまでの球速があるようには見えなかった。だからこそゲームメイク能力に期待するよ。
ついでだから先に同じ東北福祉大の元山にいこうか
4位指名 元山 飛優 (東北福祉大学)
1位指名候補の12人に入れていた選手。とにかく守備がいいとの評判は聞いているが東北リーグという土地柄なかなかいい映像が見つからないので評価しづらい。
この映像を見てみるとたしかに二遊間方向に対して素晴らしいフィールディングを見せているが、個人的に見たいのはもっと単純な三遊間方向への打球に対する一塁へのスローだったりする。武岡くんなんかはそのスローの映像がバッチリ残っていていいなと感じた選手。三遊間をアウトにできるかどうかは投手のテンションにも関わってくると思っているので今後どれくらいのスローを見せてくれるか期待してる。
打撃に関してはきっちり当てにいくタイプなのかなと。20年秋には打率.353をマークしている。本塁打も2本。この辺りは評価に値するんだろうが保留。4年時の全国大会でのバッティングが見たかった。ともあれまずはキャンプでアピールすること。1年目から京田並の活躍だって夢じゃない選手だと思って期待するよ。
元山は「人気のある球団なので、人気をもっと増やして、自分はレギュラーとして日本一に貢献できるような選手になります。(後略)」
に、人気のある球団…。が、がんばろうぜ。。
3位指名 内山 壮真(星稜高校)
今季のドラフトの裏テーマは「関係性萌え」だと思っている。東北福祉大と信濃グランセローズの2人獲りだけじゃない。内山は奥川に続いて星陵高校からの連続指名。先輩後輩の関係性で攻めてきた。(何を?)2年夏の甲子園では2発のホームランを放っているキャッチャー。公式戦通算でも打率.415と申し分なし。ちょっと甲子園での成績が振るわず評価を落した嫌いもあるが交流戦は相手が履正社だったからね。仕方のない部分はある。
打撃面では凄みがあるとは言わないがスムーズにバットが出る印象。前でもさばけている。ホームラン2本はちょっと金属バット打ちのきらいはあるが、バッティングにセンスは感じる。身長は172cmと捕手としても小柄ではあるが森友哉の例だってある。クロスプレーで怪我させられる可能性が少なくなった分、身体の大きくない人にもチャンスがより生まれやすくなったのは本当に良いことだと思うよ。
今の所ショートと捕手の両睨みということだが、最初の1~2年はそれでいいと思うよ。捕手だと古賀、二遊間は長岡武岡とライバルがいる状態。両方で使っていきながらまずは打撃を向上させていきたい。1軍に出るなら打っていることが一番の近道だから。
次回は下位指名やっていきましょうかね。