ヤクルト指名選手紹介 #2 吉田 #3杉山 #4大西 編
奥川を当てたことにより2位以降の指名には自由が増したと思う。上位の高卒ショートやセンターという手もあったはず。それでも投手を取りに行った。その判断は選択肢として十分アリだったと思っている。問題は人選になる。当コミュでは獲得希望選手の順位付けを行っているが、ここで残った最上位の選手を2位、3位で指名。4位の大西も大卒以上の即戦力投手では結局指名漏れした北山の次の指名と、とにかく満足度の高いものになった。
今季は「16年ほど投手が豊作ではないが17年ほど不作でも無い年」と考えている。2位以下の指名で粒ぞろいの大卒投手を獲得出来た意味は大きい。
#2 吉田大喜 (日本体育大)
小柄ながら太ももがしっかりしている投手。ストレートの伸びに加えてスライダーのキレ。落とす球の精度が高く右でも左でもアウトローの出し入れだけで勝負ができる。加えて球速も140後半まで出るなら十分戦力だ。
秋季リーグは2週目から登板。この試合も5回までとちょっと体調面で不安を覗かせるところもあったがその後の2試合は完投しているので大きな問題は無いかと。17年シーズンは肘痛で棒に振っていたりもするので無理な使い方は禁物だが、初年度から先発ローテに入るだけの馬力のある投手だと思う。
#3 杉山 晃基(創価大)
ライアンの後輩に当る創価大の投手だがライアンよりも体格はしっかりしている。新大学リーグではとにかく負けない。大学4年間(秋4戦目迄)で25勝1敗。小川が36勝3敗とそれはそれでエゲツない成績を残しているが、小川よりも負けていないのは強み。秋のリーグも3完投1完封。無双状態は続いている。強いて課題をあげるならスタッツはそれほど良くない。奪三振率が7.57。四死球率が3.87。はアマチュアレベルだとちょっと荒れ過ぎ。そのせいか3年までの全国大会での成績はそこまで良くない。投げてる球はいいのになぜか打たれる状態が続いている。4年時は大工大相手に7回1失点のピッチングを魅せるが初回、捕手の二塁送球を背中に受けるアクシデントがあり思うピッチングが出来なかったようだ。落とす球の精度が上がっているので自分はクローザー候補なのかなと考えているが、まずは2軍で結果を残してからでも遅くは無いしそこから這い上がるだけの馬力がある投手だと思っている。
#4 大西 広樹(大阪商業大)
彼も関西六大学リーグの最多勝投手。24勝2敗の成績。4年間安定して投げきっている。ワインドアップから力強く投げ下ろすタイプの力投派投手。映像を見るとそこまで制球が良いようには見えないのだが四死球率は2.73と悪くない上に奪三振率も10を超えている。最速は148となっているがそこまでのスピードは出ない。140中盤くらいのピッチングが続くタイプ。ただ試合を作る能力が高く秋も2完投うち1完封負けなし自責はわずか1と完璧なピッチングを続けている。短いイニングも長いイニングもいけるのでまずはイニングイーターから這い上がっていくのも手だと思う。大下風張との違いを見せていきたい。
次回は高校生二人のレビュー。って言ってもあまり多くは書けないだろうから総合的な戦力分析になるかな。
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