『アフターコロナに会いましょう -note版-』 #2 - インドネシア 路地裏で -
こんにちは。写真家のMiNORU OBARAです。『アフターコロナに会いましょう - note版 - 』の連載を第二話目です。今回も、文末に有料写真ギャラリーをご用意しました。
*こちらの記事は、先日発売になった写真集『アフターコロナに会いましょう - 完全版 -』とともにお読みいただくと何倍もお楽しみいただけます。
『アフターコロナに会いましょう』シリーズとは?という方は、こちらの記事からお読みくださいね。
第一話に続いて、今回もインドネシアでのエピソードを。今回は大祭オゴオゴの当日の出会いです。(オゴオゴについては、第一話をご参照ください。)
毎年この時期にバリ島に帰っている僕ですが、今回の出会いの場所は前回とは違う村。今にも泣き出しそうな空の下、オゴオゴ当日の独特な高揚感がただよう村を歩いていた時に、細い路地で出会いました。
とりあえず、朗読ムービーを。
第一話でもお話しましたが、大祭オゴオゴはインドネシアバリ島最大のお祭り。島中が興奮に沸き立ちます。この日はバリ島の大晦日に当たる日で、盛大なお祭りは真夜中まで続きます。
そして、明朝の6時からの24時間、島全土が外出禁止になり、オゴオゴを終え清められた島の空気を閉じ込めるかのように静かに過ごす、『サイレントデイ』 がやってきます。
この日はもちろん外国人も外出禁止。それどころか、wifiも止められます(宿泊施設による)。とにかく、静かに過ごさなければいけないのです。
現地の言葉で ” NYEPI(ニェピ)” と呼ばれるこの日が僕は大好きで、毎年のように部屋に閉じこもり、瞑想をしたりしながら一年の目標を立てています。
何もできないからこそ、全てから自由になれる、そんな1日です。
さて、一年で最も楽しみにしていると言っても過言ではないこの時期のバリ島、オゴオゴの朝に彼女たちに出会いました。
路地をあてもなく歩いていたら、いきなり自転車で追い越してきたかと思うと振り向きざまにこの笑顔。お祭り当日、心なしかソワソワしていた彼女とその友達。みんな自転車で集まってきてくれました。
この日は、そこかしこで神事が執り行われていて、村はそこそこざわついているのですが、そっちのけで自由なみんな。
でも、彼女たちもお祭りには役割があるようで、瞳はその高揚感からか、より一層輝いていました。
何度も足を運んでいるこの村ですが、やはりオゴオゴの時期は格別です。
ただ、この年は、空模様がご機嫌斜めで、実はこの後でありえないほどの土砂降りになるんです。
村の人に聞くと、オゴオゴの日に雨が降るなんて、いままでなかったとのこと。
半年以上かけて作った自慢のオゴオゴは、このまま大雨に打たれてしまうのでしょうか・・・。
この日、僕はもう一つの出会いを果たすことになるのですが、それはまた違うエピソードでお話ししますね。
いつの日かまた、海外への渡航が自由にできるようになったら、バリ島のオゴオゴにぜひ足を運んでみてくださいね。おすすめですよ。
僕も必ず、舞い戻ります。
そしてまた、彼女たちにも会いに行きます。
そうです。これは、『アフターコロナに会いにきた』への序章ですから。
本日も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ここからは有料写真ギャラリーです。この日の夜の大祭オゴオゴの様子がたくさん。それから詳しい位置情報も掲載しますので、よろしければ是非。
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