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ラオスの空の上で僕は神様に会った ~中編~

 こんにちは。写真家のMiNORU OBARAです。今日は、ラオスの空の上での体験の中編です。もう一度に言っておきますが、信じるか信じないかはあなた次第ってやつです。笑

 前編を読み逃した方は、まずこちらをお読みください。

 はい、ということで、僕はこの時ラオスに向かう飛行機の中。ちょうどルアンパバンの上空に差し掛かったあたりでした。

 前編の繰り返しにはなりますが、このとき、ラオスは「水かけ祭り」の前日の夕方でした。

 そんな事とはつゆ知らず、機内はミキサー状態。

 書きかけのイミグレーションカードを座席の前のポケットにしまい、アナウンスに従ってテーブルを元の位置に戻し、お腹に負担のかからない姿勢で、酔いをじっと堪えていました。

 なぜなら機内は、エチケットバッグ使用のオンパレードで、僕のまっさらなエチケットバッグは斜め前に座る西洋の家族にあげたばかりの、まさに背水の陣だったからです。

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 実は、さっき飛行機はすでにタイヤを出したところでした。なので、もう少し我慢すればきっと雲を抜け空港に着陸できるはず、と願っておりました。

 しかしながら、飛行機の揺れは激しくなるばかり。機長は何度も降下を試みては諦めて上昇、という操縦を繰り返していました。

 ここまで揺れるのは僕の人生でも初めてのことでした。

 さすがに「これ、ひょっとしたらひょとするんじゃね?」的感情が湧き上がって来ました。「リアルジャックシェパードになっちゃうんじゃね?」と。(文末参照:LOST 僕はアレックスが好きです。笑 )

 それほど、前後上下左右に飛行機は大きく揺れまくり、何度も体が浮きました。窓の外には雷鳴が轟きました。

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 どれくらいの時間が経ったのでしょうか。乗客の悲鳴は大きくなる一方で、その不安がピークに達し、機内の電気が明滅をはじめたころことです。

 機長からの機内アナウンスが入りました。

 「当機は、気流のとても不安定な中、幾度も着陸を試みましたが、これ以上は大変危険と判断ました。」

 と。

「着陸は断念し、ビエンチャン空港へ向かいます。」

 とのことでした。ビエンチャンとはラオスの首都で、ルアンパバンの南数百キロに位置する都市です。

 そして、飛行機はまだまだ激しく揺れながら再上昇、雲の上へ。

 僕らは、ビエンチャン空港へ向かい、安定した天候の中、すんなりと地上に生還したのです。

(ビエンチャンまでどれくらい飛んだかはもう覚えていない。)

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 このあと僕たちは、ビエンチャン空港の搭乗口でずいぶん待たされることなりました。航空会社サイドは、今日のうちにどうにかして僕たちをルアンパバン空港へ送り届けようと、ルアンパバン上空の天候の回復を待ってくれていました。

 一度は、「いける!」ってなって、飛行機にもう一度搭乗しました。

 でも、結局「やっぱ無理!」と、地上に降ろされました。

 そんな中で、あるオランダ人のおっちゃん(同じ搭乗客)が立ち上がりました。

「おいみんな、俺たちはもうあんなに怖い思いをするのはごめんだぜ!今日はこのままビエンチャンに泊まって、明日みんなでルアンパバンに向かうことにしないかい?」

 時間はもう夜の12時。空港のロビー。多数決で全員賛成。

 航空会社(ラオエアー)のスタッフさんも了承してくれ、なんと、全員分の宿と明日のルアンパバン行きの航空券を再手配してくれました。(ほんまに、ありがとう。)

 ラオエアー神対応(今回出会った神様とは違うけど)。

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 そして、宿の手配が整い、僕たちはラオスに入国。お年寄りと子ども連れから宿へタクシーでピストン輸送。

 結局、僕が宿にたどり着いたのは朝の4時でしたが、なんとか無事(?)にラオスに着けたようです。

 

 

 さて、話の核心にたどり着くまでに、また長くなってしまいました。

 続きは、次回。次回こそ、完結編です!神様に出会います!

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。それでは、また!

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*この記事の続きはこちら。


□『アフターコロナに会いましょう』MOVIE-ラオス編-

□写真事務所 studio MONSTER

□MiNORU OBARAの写真はここで手に入る。


*『LOST』=無人島に飛行機が墜落するところから始まる壮大ストーリー。僕もかなりハマりました。(全6シーズン一気観しました。)しかも、ベトナム空港の搭乗ゲートで観始めた。観始めると止まらない、ハラハラストーリー!おすすめ!

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写真家 MiNORU OBARA
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