オンライン授業は対面を超えられる
こんにちは。
富裕層向け個別指導塾で、生徒・保護者・講師を繋ぐ「受験プロジェクト・マネージャー」として100組以上の家庭をサポートしてきたマモ〜です。
生徒の学習計画立案から保護者の不安解消、講師との方針調整まで、受験に関わるあらゆる側面をトータルでサポートしてきました。
個別指導におけるオンライン授業と対面授業について、私の経験をお話しさせていただきます。
率直に申し上げると、私も最初は対面での個別指導が最も効果的だと考えていました。
しかし、オンライン授業の課題を一つずつ解決していくうちに、その考えは大きく変わりました。
適切な対策を講じることで、オンラインは対面以上の効果を生み出せる可能性があると考えるようになりました。
オンライン授業の課題とその解決策
生徒の問題解答プロセスを把握する
個別指導では、生徒が問題を解いている様子を観察することが非常に重要です。
生徒がどのように問題に向き合い、どこでつまずき、どのような思考プロセスを経て解答に至るのか。
これらの情報は、指導方針を決める上で欠かせません。
オンラインではこの観察が難しくなりますが、解決策は意外とシンプルです。
生徒の手元を写すカメラを設置するだけで、ほとんどの問題が解決します。市販のWebカメラで十分対応できるため、初期投資も最小限で済みます。
非言語コミュニケーションの壁を越える
対面授業では、生徒の表情やしぐさから理解度を読み取ることができます。
特に、あまり言葉を発しない生徒の場合、これらの非言語情報が重要な手がかりとなります。
オンラインではこの部分が制限されますが、むしろこれを言語化能力を育てる機会として活用できます。
生徒に「今の説明が分からない」「ここまでは理解できた」といった形で、自分の理解状況を積極的に発信してもらうのです。
これは単なる代替手段ではなく、生徒のコミュニケーション能力を高める貴重な機会にもなります。
集中力の維持と向上
オンライン授業では、SNSなど他のコンテンツに気を取られやすいという問題があります。しかし、この課題も授業設計の工夫で解決できます。
一方的な講義形式を避け、生徒との対話を中心とした双方向の授業を展開します。また、演習時には手元カメラを通じて作業状況を確認することで、集中力の維持を図ります。
オンラインならではの価値
移動時間の削減は、オンライン授業の大きなメリットです。例えば週3回の授業で考えると、月に約12時間もの時間が生まれます。
この時間を学習に振り向けることで、より効果的な学習計画が立てられます。
さらに、生徒は自分の部屋という最も落ち着ける環境で授業を受けられます。
塾の教室では他の生徒の存在が気になったり、環境の変化に神経を使ったりする生徒も少なくありません。
慣れ親しんだ空間で学習できることは、集中力の向上に大きく貢献します。
まとめ
確かにオンライン授業には独自の課題があります。しかし、それらは適切な対策で十分に克服できます。
むしろ、移動時間の有効活用や最適な学習環境の確保など、オンラインならではのメリットを活かすことで、対面以上の学習効果を引き出せる可能性があります。
ただし、これは全ての課題を解決できることが前提です。
例えば、生徒が自分の理解度を言葉で表現することに強い抵抗がある場合や、家庭内でオンライン授業に集中できる環境を確保できない場合は、むしろ対面授業をお勧めします。
オンラインと対面、それぞれの特性を理解した上で、生徒一人一人に合った選択をすることが、最終的な学習効果を左右するのだと考えています。
オンライン授業は決して対面授業の代替品ではありません。