集団塾と個別指導、本当に賢い選び方
こんにちは。
富裕層向け個別指導塾で、生徒・保護者・講師を繋ぐ「受験プロジェクト・マネージャー」として100組以上の家庭をサポートしてきたマモ〜です。
生徒の学習計画立案から保護者の不安解消、講師との方針調整まで、受験に関わるあらゆる側面をトータルでサポートしてきました。
「集団塾と個別指導塾、どちらを選ぶべきか」――これは多くの保護者の方が直面する悩みです。
一般的には「まずは集団塾から始めるのが定石」と言われていますが、実際の教育現場ではそう単純ではありません。
今回は、私の現場経験をもとに、状況に応じた最適な選び方をお伝えします。
それぞれの特徴を知る
集団塾は、学校の授業のように講師1人が10〜40名程度の生徒に対して講義を行います。
システマチックなカリキュラムが組まれており、料金も比較的リーズナブルです。大学の講義形式に近い環境で学べることも特徴です。
一方、個別指導塾では講師1人が1〜3名の生徒を担当し、一人ひとりのペースに合わせた指導を行います。
料金は集団塾より高めですが、その分、各生徒の理解度や学習スタイルに合わせた丁寧な指導が可能です。
集団塾のメリットとデメリット
集団塾の最大の利点は、受験に向けた計画的なカリキュラムが用意されていることです。
自分で学習計画を立てる必要がなく、ペースメーカーとして機能してくれます。
また、学校よりも早いペースで進み、より難しい内容に挑戦できる環境も整っています。
しかし、実際のところ集団塾のペースはかなり速いものです。
特に中学受験や大学受験を見据えた塾では、クラス分けがあっても授業についていけない生徒が少なくありません。
現場から見える実態
私が勤める富裕層向けの個別指導塾では、興味深い傾向が見られます。
特に中学受験生の多くは、集団塾と個別指導の両方に通っているのです。集団塾の授業でわからなかった部分を個別指導で補完することで、確実に理解度を上げる戦略を取っています。
ただし、集団塾で授業内容の半分以上が理解できない場合や、入塾時点で既に進度についていけない場合は、集団塾に通い続けることが時間とお金の無駄になってしまうケースもあります。
個別指導塾を選ぶなら
個別指導塾を選ぶ際は、完全な1対1の指導をお勧めします。多少料金は高くなりますが、学習効果を考えると価値があります。
なぜなら、講師1人に対して生徒が2人以上になると、学習効果が大きく下がってしまうためです。
例えば、Aくんには十分な時間を割けても、BさんやCくんは演習が中心となり、質問や解説の時間が十分に取れないことがよくあります。
結果として、十分な学習効果が得られないケースが多いのです。
最適な選択のために
理想的には、まず集団塾でスタートし、そこでの理解度を見極めることをお勧めします。
そして、理解度が低い場合や基礎から積み上げる必要がある場合は、できるだけ早い段階で個別指導塾への変更を検討しましょう。
その際は、多少費用が高くても完全1対1の指導を選ぶことで、より効果的な学習が可能になります。
塾選びに絶対的な正解はありません。しかし、お子様の状況をよく観察し、適切なタイミングで最適な選択をすることで、効率的な学習環境を整えることができます。
この記事が、お子様に合った塾選びの参考になれば幸いです。