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子どもの好奇心と創造性を育むために

こんにちは。

富裕層向け個別指導塾で、生徒・保護者・講師を繋ぐ「受験プロジェクト・マネージャー」として100組以上の家庭をサポートしてきたマモ〜です。

生徒の学習計画立案から保護者の不安解消、講師との方針調整まで、受験に関わるあらゆる側面をトータルでサポートしてきました。

学校教育が抱える課題

現在の学校教育システムは、残念ながら子どもの好奇心を損なう傾向にあります。

子どもたちは学ぶ意味を理解できないまま知識を詰め込み、大人が設定した指標で評価されています。

テストや成績、偏差値による評価は、子どもたちの本来の興味や関心とは無関係に行われ、時として学習塾通いを強いられることで、さらに好奇心が削がれていきます。

成績優秀な子どもたちの多くは、「やらなければいけないからやる」という大人のような割り切り方で学習に取り組んでいます。

将来の目標のために学歴が必要だと考え、勉強をツールとして割り切る子や、負けず嫌いで周りに認められたいという外的動機から勉強する子が大半です。

純粋に勉強が面白くて取り組む子どもは、残念ながらほとんど見かけません。

好奇心の重要性

アインシュタインは「好奇心を失ったら人間は死んでいるようなものだ」と言ったとされています。

子どもらしい好奇心を失い、ただ義務をこなすだけの生活は、本来の学びとはかけ離れています。

このため、家庭内でのコミュニケーションが非常に重要になってきます。

親の役割と価値観の見直し

親として大切なのは、子どもの小さな興味を心から尊重することです。

しかし、現代の子どもたちが生きる世界は、私たち親が子ども時代を過ごした世界とは大きく異なります。

そのため、親の価値観や物差しが、子どもの興味や好奇心を尊重する上で障害となることがあります。

子どもの好奇心を育むには、親自身が従来の価値観を取り除き、新しい視点を持つ必要があります。

子どもに新しい経験や機会を提供することは重要ですが、それを強制するのではなく、子どもの反応を見守る姿勢が大切です。

創造性と独自性の価値

ウォートン校教授で組織心理学者のアダム・グラントによる『ORIGINALS』で紹介された興味深い実験があります。

小学校の教師に生徒の評価を依頼したところ、教師にあまり好かれない生徒たちには、周囲に同調せず独自のルールを作り出す特徴が見られました。

これは、創造性の高さを示す重要な指標となっています。

学校システムでは、集団行動を重んじ、従順な生徒が評価されやすい傾向にあります。

しかし、独自の考えを持ち、周りと異なる行動を取る子どもたちこそ、創造力が豊かである可能性が高いのです。

未来を見据えた子育て

これからの時代は予測不可能で、常に変化しています。今の常識が数年後には非常識となる可能性もあります。

そのため、従来の評価基準にとらわれない視点が重要です。

良い例として、ピクサーの事例があります。同社は『トイ・ストーリー』などのヒット作を生み出した後、行き詰まりを感じていました。

しかし、社内で従来評価されていなかったクリエイターやエンジニアを起用することで、『ミスター・インクレディブル』という大ヒット作を創出することができました。

この事例は、既存の評価基準では認められにくい個性が、新しい価値を生み出す可能性を秘めていることを示しています。

学校や社会の一般的な基準では評価されにくい子どもたちにも、未来を切り開く大きな可能性があるのです。

親として大切なのは、子どもが独自の道を歩むことを認め、その可能性を信じることです。

たとえ現在の学校や社会で評価されにくい個性であっても、それを新しい時代に適応できる強みとして捉え、子どもの成長をサポートしていく姿勢が重要です。

未来は子どもたちのものです。私たち大人の役割は、彼らの好奇心と創造性を守り、育てることにあるのではないでしょうか。

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