子どもの感情、置き去りにしてない?
こんにちは。富裕層向け学習塾で働いているマモ~です。
今回は、仕事を通じて感じた「子どもたちの気持ち」について、ちょっと考えさせられることがあったので、そのお話をしたいと思います。
気づいたこと:子どもたちは自分の気持ちに無頓着
私が勤める塾では、定期的に生徒との面談を行っています。ある日の夏休み前、テストの振り返りをしていた時のことです。
「前回のテストと比べて、今回はどうだった?」
「今回のテスト全体的にどう思った?」
「どう感じた?」
こんな風に聞いてみると、たいてい返ってくる答えは…
「前回より数学は下がったけど、国語は上がりました」
はい、これは事実ですよね。でも、私が知りたかったのは彼らの気持ち。そこで、
「じゃあ、あなたの気持ちはどうなの?」
と聞き返すと…
「え?」
答えられないんです。自分の気持ちを聞かれると、戸惑ってしまう。こういう子が複数人いるんです。
なぜこうなる?親の教育熱心さの裏側
これには理由があります。
私が勤めているのは富裕層向けの学習塾。教育熱心なご家庭がほとんどです。
特に中学受験を控えた子どもたちは、集団塾に通いながら、さらに個別指導も受けている。つまり、勉強漬けの毎日を送っているわけです。
ある日、ある保護者の方とお話しする機会がありました。
「うちの子は、テストの成績が上がろうが下がろうが、何も気にしていないような様子なんです」
こんな声を聞くこともあります。
感情が動かない理由
実は、これってすごく当たり前のことなんです。
勉強が「親からのやらされもの」になっていると、成績が上がろうが下がろうが、点数が良かろうが悪かろうが、あまり感情は動きません。
もちろん、中には主体的に勉強に取り組んでいる子もいます。そういう子は、テスト結果に一喜一憂したりします。
でも、本音を言えば勉強以外にやりたいことがある。正直、勉強なんてどうでもいいと思っている子にとっては、テスト結果に対して感情が動くわけがないんです。
これがもたらす問題点
この状況が続くと、子どもたちは自分の感情と向き合えなくなってしまいます。
自分の気持ちがよくわからなくなり、それを言葉で表現することもできなくなってしまうんです。
だからこそ、テストの振り返りで「あなたの気持ちはどうなの?」と聞いても、言葉が出てこないんですね。
これからの時代に必要なこと
私が強調したいのは、もっと自分の感情に向き合おう、ということです。
なぜなら、これからの時代、コミュニケーション能力がより重要になってくると考えているからです。
AIの発達により、多くの作業系の仕事が自動化される可能性がある中で、人間にしかできない「コミュニケーション」の価値が高まっていくでしょう。
そして、コミュニケーションの大切な要素の一つが「言語化能力」。
つまり、自分の思考や感情を言葉にする力です。特に、感情を言葉にできることが重要になってくると私は考えています。
でも、自分の感情に無頓着なままでは、この能力を磨くことはできません。
まとめ:感情と向き合い、言葉にしていこう
だからこそ、私からのメッセージは simple。
もっと自分の感情と向き合おう。そして、その気持ちをちゃんと言葉にしていこう。
教育熱心なあまり、知識詰め込みに走りすぎて、子どもたちの感情を置き去りにしていないでしょうか?
勉強も大切ですが、自分の気持ちを理解し、表現する力も同じくらい重要だと私は考えています。
この記事が、親御さんや教育に関わる方々にとって、何かしらの気づきになれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。良い一日をお過ごしください。
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