伝えることの難しさ
広告や PR といったコミュニケーション業を長くやっていると今でも伝えることの難しさを実感します。
会社であれば社員に対して業務の重要性を伝えたり、家族であれば互いの感謝を伝えたり、友達であれば遊びの約束をして一緒に楽しむことであったり、恋人であれば素直な気持ちを伝えたり。
けれども人間はどういうことか回りくどい表現をしてしまいます。
例えば人を好きだということに対してあーだこーだと理由をつけたがります。
目的を達成するためにとても回り道をして、説得するべく修飾語をたくさんつけます。
それがいい意味で伝わればいいのですが多くはまどろっこしくなります。より伝わりづらくして伝えようとしてしまいます。
相手方は聞きたいことは既に分かっていることがほとんどです。
それをカーブをかけたりしながら伝えようとおかしなことになるのです。
例えばその人の人格や価値観やプライドを傷つけたくないというように気を遣うわけです。
それでは伝える側も大変ですね。
人間ってずるい生き物で常にわかってほしいと思います。
自分の気持ちをわかってほしい、何も言わなくてもわかってほしいと思うものです。
つまり伝える側も聞く側もお互い周り道をしています。
ここで最も重要なのは伝える側の責任です。何しろ情報をアウトプットしないと何も始まらないのですから。
まずは核心を伝えることを心がけることが大事です。
修飾語は後で付け加えればいいと思います。