ジャニー喜多川氏の性加害は本当にあった?
ご無沙汰しています。
忙しくて時間取れなかったのと、最近東洋経済オンラインで記事を書かせていただいていて、そっちの執筆にシフトしていたことで、こっちがご無沙汰になっていました。
タイトルの件、色々と思うところがあったので、ここで吐き出しておきます。
BBCがジャニー喜多川氏の性加害のドキュメンタリーを公開して、一部メディアで報道されています。
この件が、依然としてマスメディア(特にテレビ)で報道されないことに違和感を持っています。
いや「憤りを覚えている」といった方が良いかもしれない。
実は、この件に関しては、BBCの報道前からかなり気になっていました。
15年くらい前、元ジャニーズ・ジュニアと飲む機会があったのですが、その彼からジャニー喜多川氏の「性加害」について聞いていたんですよね・・・
彼自身は「ジャニーさんから何もされなかった」とのことですが、まわりのジュニアがどのようなことをされているのか・・・について詳しく話してくれました。
それ以前にも、そういう話を聞いたことはあったんですが、「ウソか本当かわからない眉唾もののゴシップ」として受け止めていました。
彼の話を聞いた後、ネットで調べてみると、告発本がいくつも出てるわ、文芸春秋が報道して訴訟沙汰になってるわ・・・で、複数の情報ソースがあり、内容も一貫していました。
そして、「ジャニーさんの性加害は事実に違いない」と考えるようになりました。
実際、文芸春秋に対してジャニーズ事務所が起こした名誉棄損の訴訟では、ジャニー喜多川氏自身が性加害行為を行っていることは、間接的に認めているんですよね。
いまだにこのことを事実として認めていない人、受け入れたくない人もいるようなのですが、「性加害行動はなかった」とするのはどう考えてもムリがある。
その後、#metoo運動が高まり、ジャニー氏も死去し・・・という大きな環境変化がありました。
私自身は、どこかのタイミングで、ジャニー氏の功績だけでなく、「罪」の部分も再度クローズアップされ、功罪合わせた評価がなされるだろう――と見込んでいました。
しかし、一向にそうならない。
とうとうBBCがドキュメンタリーを放映し・・・
BBCのドキュメンタリーは私も見たのですが、公表されている情報、私が直接元ジュニアから聞いた話とも、矛盾はありません。
逆に言うと、新しい情報はほとんどありませんでした。
「ほとんど」と書きましたが、一部新たに分かったところもいくつかあります。
1.訴訟以降もジャニー氏の性加害行為は続いていた
2.多くの「被害者」は、いまでもジャニー氏のことを慕っているし、感謝もしている
元ジュニアの人の話とBBCの報道を合わせると、「被害者」は報道されている以外にもたくさんいるはずで、「メジャーデビューしているあのタレントも実は・・・」みたいなことになるんでしょうが、「被害者」自身がジャニー氏のことを悪く思っておらず、むしろ慕っている状況では、あえて事実を暴露したりはしないでしょうね・・・
事務所の圧力や、事務所に対するメディアの忖度も多々あるんでしょうが、それ以外にも、タレントは事実を語らない、ファンも真実を受け入れたくない……という状況で、依然としてこのネタは大きく話題になっていない。
ネットメディアとSNSでは、それなりに話題になっていますが、他の性加害事件と比べると、「全然話題になっていない」と言って良いくらいです。
日本社会の闇は深いなあ――と、つくづく感じています、
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