虹って本当に7色なの?
Googleで「虹 何色」とか検索してみると、
日本語では7色! 英語では… アフリカでは…
などと言ったページがポンポン出てくると思います。
でも日本語で「虹は7色なんだぜ」ってはっきり書いてある文献っていつが初出なんだろうかとふと気になってしまいました。
案外、明治以降に欧米の学術書とかが大量に流入してきて、(少なくとも当時の)科学的事実に基づいた認識が言語として現れてるんじゃないの…とか考えてました。
赤と黒の2色って捉えてる言語があるって聞いたので、日本語でも同じように明るいか暗いかの2色、あるいは中間の明度を指す言葉も加えて3色程度なんじゃないかなと思っていました。
そこで軽くググってみると、太田記念美術館のnote記事を見つけました。
浮世絵に虹がどのように描かれているかについて書かれた記事です。
ほら! やっぱり!
3色から4色くらいで書いてあるじゃん!
さらに、『和蘭天説』(1796)という書籍には虹が5色だと書かれています。これは蘭学者が書いた本なので、すでに欧米の科学的知識が入ってきたものではないでしょうか。
ということで、これ以上はあまり踏み込みませんが、日本語世界から見る虹の色という話題で書きました。
いつかちゃんと調べてみても面白そうですね。
ところで、こういう話題で「日本語は7色なのですごい!」とか、「〜語は5色なのでダメだ」という意見を言う人がいるかもしれません。
ですが、これは非常に危うい考え方です。こういうこと言う人とは距離を置くか、それとなく諭してあげてくださいね。
言語は話者の文化的・社会的背景が反映されたもの。
ある言語を貶すことは、他文化、他社会を貶すことに繋がりかねません。
なんだか説教くさくなってしまいましたが、言語・文化をやさしく見つめて、優しい世界にしましょうね。
それでは。
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