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「読書の力」1000日1000冊1000文字チャレンジ 第41日「3つの世界」

読書ノート 2024/4/13

❶[1BOOK]
「3つの世界 キャピタリズム・ヴァーチャリズム・シェアリズムで賢く生き抜くための生存戦略」  山口揚平著 (株)プレジデント社
2024年3月1日 第1刷発行

❷[3POINT +1]
◎はじめに〜「3つの世界」の出現
1)お金によってつき動かされる「キャピタリズム」(資本主義社会)
2)世界中を覆うネットワーク上をデータが駆け巡って構築された「ヴァーチャリズム」(仮想現実社会)
3)土地に根ざして自然のリズムで人々が協力して生活する「シェアリズム」(共和主義社会)

① 《キャピタリズム》お金によって突き動かされる世界
☆漂白化された世界で「個性」を取り戻そう
人類とは、社会性と個性という相対する2つの要素を掛け合わせて「分業」したからこそ発展してきた種族だからである。資本主義のエネルギーによって個性が漂白されたことで人類は強みを一つ失い、片手をもがれた状態である。
人類は、「個性」を取り戻さねければならない。その「個性」から発露する「創造性」を持って新しい世界を作ってゆく必要があるそれが資本主義によって漂白された匿名世界をひっくり返すパワーとなるからだ。

②《ヴァーチャリズム》ネットワーク上に出現する新しい秩序と制度を持つ世界
☆コピー可能な世界でこそ輝く「圧倒的個性」
何を知覚し、どう捉え(感じ・考え)、どのように咀嚼し(認知)、どのようにその世界を表現(反応)するのかが重要になる。
個性とは、「個人の世界観をクリアに表明すること」である。
自分の個性だけが、ヴァーチャリズムを自由に、かつ楽しんで生き抜く指針となる。

③ 《シェアリズム》自然のリズムで人々が協力し、土地に根ざして生きる世界
☆「家族を持つ」という贅沢
いわゆる「寮」から「シェアハウス」へ進化した共同生活は、これから「コンセプト・ハウジング」としてより分化してゆく。
考えるべきは、自分自身の本性と本質に基づいた生き方の勇気ある選択であり、自分が参画すべきコミュニティは何かということである。
その答えの中心に家族がある人は、すでに新時代の勝ち組である。

❸[1ACTION]
[実行すること=自分との約束]
「圧倒的個性」を発揮する。

❹[1episode]
☆おわりに〜君たちはどう生きるか?
君が本当に得たいものは、お金でも恋人でもプライベートジェットでもない。君というものの正体である。
そのためのあらゆる努力と失敗、右往左往と試行錯誤の結果、君の知覚と認知の次元は今に至るまで上がってきた。君も私も頑張ってあがいてきたはずだ。それが人生である。
人生とは、本来の自分を暴き出すためにジタバタと動き回り、現実世界にあるガラクタに囲まれて生活することに他ならない。だが同時に、人生の本質はそのガラクタの創造プロセスにあり、創造の反作用として向かう、自分とは何かを知る長い旅路のことである。
君たちがこの大きく波打つ激動の時代を楽しく乗りこなすことを願ってやまない。

❺「本を語る」
この本を読みながら、どれだけワクワクしたか、どう伝えれば良いかわからないくらいです。もちろん、上記のポイントだけでなく、熟読すべきことは明白です。
[思いついたこと]
一番の衝撃は、「日本はすでに破綻期に入っている」という事実。社会の寿命は80年。「日本の戦後」社会は、おわりに近づいているということです。これは、すでに私自身も感じていたことですが、ここまではっきり言い切られると、妙にスッキリして、すんなりと受け入れられるものです。「時代を大局的に眺めれば、150年前の歴史が繰り返される」という言葉も、納得できました。
[そして]
以前から考えていた「自分の居場所」についても、明確な表現を与えていただきました。「コンセプト・ハウジング」というシェアハウスは、まさに私のぼんやりとした夢を形にしたものです。そして現在、私が活動するのは、「ヴァーチャル」の世界です。
リアルの私の日常は、リタイヤした「老後」のように見えますが、一日の大半を「ヴァーチャル」空間で過ごし、個性を磨き上げ、人と繋がっている「進化型」の人間だと言えるでしょう。
[しかし]
いかにヴァーチャル率の高い生活をしているからといって、現実と向き合っていないわけではありません。私はこのチャレンジの中で、毎日「本」という現実と関わっています。今回はまだ、電子書籍を扱っていません。前回、Amazon Kindle Unlimitedに頼ったのは、お金という資源が足りなかったからです。時間も限られていました。いろんな制約を受けながら、それをどう切り抜けていくか?これもチャレンジの一つの魅力です。そう、ワクワクしてしまうんですよね。
[だからこそ]
毎日、新しい本を手に取ることができる、今の自分の状況に、幸せを感じ、感謝にたえないのです。そしてそれらの書物から、自分に必要な情報や知識を得て、「これから何をしていけばいいのか」を日々、模索していくのです。すでに「次の時代」は始まっています。今までの「キャピタリズム」が駆逐されるのは、まだ時間はかかるかもしれません。でも、ふと気づいたら、「自分の周りの世界が変わっていて、どうすればわからない」になってしまうかもしれませんね。


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