馬券は推し馬への投げ銭です。当てない競馬はストレスなくロマンだけを満喫できます。
秋真っ盛りとなり、スポーツをしたり、観戦を楽しんでいる方は多いと思います。競馬ファンの方は、競馬場やテレビの前でサラブレッドたちが駆け抜ける姿に心躍らせている方がほとんどだと思います。
私にとって、競馬を通じて、スポーツとしての興奮と馬券を買うことで生まれる他の競馬ファンとの一体感を楽しむひとときは、かけがえのないものです。ここでは、そんな私の競馬に対する思いを皆さまに少しでも共感いただけたらと思い、綴ってまいります。
私が競馬に惹かれたのは、単にギャンブルとしてだけではありませんでした。競走馬の血統に秘められた物語や、その育成過程に込められた多くの人々の努力、そしてその走りに一喜一憂する観戦の醍醐味があったからです。
実際には、馬券を通して「当てよう」「勝ちたい」「儲けたい」と思った時期もありましたが、それは簡単にできることではない感じて、馬券師稼業は私には向いていないなと悟るようになりました。初めのうちは、的中を狙って、色々な馬券の買い方を試してみました。馬券術の本も読みました。複勝の一点買いやワイド三点買い、さらには三連複1-3-6フォーメーションなど、試行錯誤しました。ある時、三連複1-3-6フォーメーションで買い続けて神がかった的中率を叩き出すという時期が2ヶ月ほど続き、回収率も180%に達して、その時は、「よし!これからは馬券で生活していくぞ!」と夢を抱きました。しかし、競馬の神様は甘くなく、その後3ヶ月間はまったく結果が出ず、最終的に回収率は100%を下回って、馬券生活の夢はあっけなく終わりました。
馬券を買うスタイルを変えても、良い結果が出たかと思えばすぐに当たらなくなる、という繰り返しに気付き、やがて「絶対に当てなければならない」という考えを手放しました。それ以来、的中率や回収率は度外視し、純粋に競馬を楽しむことに重きを置くようになりました。今となっては、私にとって競馬は「ロマン」を楽しむものです。競走馬には、生産者や育成に関わる方々、調教師、そしてジョッキー、さらには馬主といった多くの人々の思いが重なり合っています。レースに出走する馬の一頭一頭には、父や祖父母から受け継がれてきた血の物語が息づいており、そのロマンに触れるたびに、競馬の魅力を再確認しています。
でも、馬券は買っています。私は現在、馬券を「応援の気持ちを表す投げ銭」として捉えています。馬券を買うときには、特にオッズにはあまりこだわらず、ただ「応援したい」という気持ちで馬を選びます。たくさんの馬を応援したいのですが、最も推したい馬を1-2頭選ぶようにしています。時には1番人気を選ぶこともあれば、10番人気の馬を推すこともありますが、それらは競馬メディアや血統背景、関係者へのインタビュー記事などを通じた、私の直感と馬に対する共感に基づいた選択です。馬券が当たった際には、「応援の気持ち」が返礼のような形で返ってきたと考えて、当たらなかったとしても、「私の気持ちは伝わった」と納得しています。たとえ100円の複勝馬券1点の購入であっても、買うと買わないとでは、応援の熱の入り方が全く違うのです。
競馬を通じて得られる感動は、他のスポーツ観戦と同じように「推し」の存在があるからこそ強まるのだと思います。好きな馬や騎手が活躍してくれると、自分のことのように嬉しく感じますし、レースを見ながら自然と手に力が入ってしまいます。馬券を買って応援することは、贔屓のチームを応援するようなものであり、スタジアムに通って熱狂するファンと同じく、その一体感や臨場感を楽しんでいるのです。そして、勝っても負けても、満足感と共に家路につくのです。馬券を買うと、競馬に携わるものとしての当事者意識が否応なく高まるのです。
私が購入する馬券は的中率を誇れるものではなく、予想を人様に提供するような代物ではありませんが、それでも競馬の「ロマン」に触れ、全ての馬やホースマンたちに敬意を表しつつ、私自身の「推し馬」を選んで応援しています。そして、JRAを通じて支払った馬券代が、日本競馬産業の発展だけでなく、畜産の振興や馬事文化の発展にも役に立っています。私はふるさと納税を通じて引退馬支援にも参加しているので、引退後も馬たちが幸せに暮らせるよう、競馬界全体がより充実したサポートを提供できるようになることを願っています。
競馬は、私だけでなく、多くの方にとって特別なスポーツであり、愛され続ける理由があると感じます。
私の愛読誌の一つNumberは、競馬をスポーツとして、その魅力を余すところなくと発信してくれる素晴らしいメディアであると、私は高く評価しています。
優駿も同様で、私は毎月電子書籍で購入してコレクションしています。
競馬が盛り上がるこの時期に、皆さまと共に馬たちの走りを見つめ、その魅力を共有できれば、こんなに嬉しいことはありません。競馬のロマンを通じて、スポーツ好きの方や馬券派、そして同じようにロマンを追い求める方々と繋がっていけることを楽しみにしています。
これからは、私の推し馬たちを積極的にnoteに公開していこうと思っています。皆様の馬券検討には全く役に立たないと思いますが、その投稿がぜひ、ウマ友の輪の拡大に繋がればいいなと思っています。
これからもよろしくお願いします。
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