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デンマークにて休暇中

デンマークに来ている。
ハンブルクとデンマークは結構近く、車で2時間くらいで国境に辿り着くことができる。
北ドイツの人たちにとって、1週間単位で家を借りてデンマークの海沿いでゆっくり過ごすというのは、定番のバカンスの一つだ。

今回で何気に4回目。
デンマークのHvide Sandeという小さな町の近くの海岸沿いに来ている。

北海とフィヨルドに挟まれたところに、バカンス用の家が沢山建っていて、ほぼほぼドイツ人が滞在している。

はっきり言って、特に何もない。
ただこの海とフィヨルドの湖?に挟まれた土地の地形は、独特の草原の丘が続き、その中に家がポツポツ家が見える。
この地域に入った瞬間、
「うわーーーー素敵ーーー!」ってな感嘆の声が漏れる(私は)。

特に何もないので、特に何もしない。
砂浜を散歩する、ダラダラする。
だけなのだ。
だけど1週間はあっという間に過ぎ去ってしまう。
だから今回は初めて2週間滞在する。
(前回も今回も義母と一緒に来ている。どちらかというと義母にくっついて来ている。)
2週間何もしないなんて、罪悪感が生まれるが、
でも、それでいいらしい。
義母を見ていると、
「それが当たり前のバカンスの過ごし方でしょ。それ以外に何があるの。何かをする必要なんてないでしょ。」
という感じなので、安心する。笑

個人的に好きなだけかもしれないけれど、堤防の丘を越えて海を望むのは最高に気持ちがいい。そして何回その光景を見ても飽きなければ、
「あーーーー素敵ーーーー!」と感動する。
(比較的何にでも「ああ素敵」と思っているのかもしれない。)

やはり海が好きだ。
瀬戸内の小さな静かな海とは、スケールも開放感も全く違う。
故郷の海は大好きだけど、ここの海もなんか知らんがすごい好きだ。
若い頃は、泳げない海に行く意味なんてないくらいに思っていた。
寒い海なんて問題外だと思っていたが、ドイツに長く住んで、その考え方も変わった。
泳がなくたって、海はいい。
寒くっても、海はいい。

ただ、この3月、オフシーズンである上に、天候も相当不安定で、
六日目の今日にしてやっと快晴。
ここまで毎日雨風霧の三点セットで、雨が止む隙に、チラリと散歩することしかできなかった。
今日は快晴でも強風に煽られながら、
2時間びっしり砂浜で子供達と一緒に砂遊びに没頭した。
そして帰って昼寝した。

なんだかバチが当たるんじゃないかと思うくらい、
贅沢な時間の使い方をしている。
ただ心はジャブジャブ洗われて、エネルギーを充電してる気がする。
子供の送り迎えも、クラスの代行も、掃除も洗濯もそんなにしなくていいから、余裕がある。
余裕があると、今、自分の目の前にあることに、ありがたやーと
心から思うことができる。

何もしない。
きっと最高のデトックスだ。


曇り空に暗い海。でも悲しくはならない。
写真ではわかりにくいが、荒れ狂う波に圧倒される。
一瞬雲が切れて太陽が覗きかけた瞬間、よくある「ヨガ的」写真を撮りたかったが、人があまりいなくても、やはり恥ずかしさは拭えず、大急ぎでボタンをおした一枚。
贅沢な砂場

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