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ゲーマーから足を洗ったきっかけ

 20歳前後の頃、1日中RPGゲームをやりまくっていた時期がありました。
 それまで受験勉強を理由に娯楽を一切禁止されていた反動が出たのだと思います。

 テレビを見まくるでもなく、ファッションに溺れるでもなく、ストーリー性のあるRPGに惹かれてしまったのは、「ファンタジーの世界への憧れ」というものが衝動となって現れてきたためだったと思っています。
 自分の半径5メートルより先の世界を見てみたかった。多感な10代の頃に、いろんな情報を遮断されていると、普通の感覚というものが全くわからなくなるものです。

 ただ問題だったのは、完全に依存状態になってしまっていたこと。
 ひどい時には1日十数時間、ゲームに費やしていましたから。

 今は、ちょっと後悔しています。
 20代の大学生なんて、時間も(お金も)あるボーナスタイムのようなもの。アルバイトでいろんな職業も経験できるし、大学という、雑多な人間の集まりに身を置くことで、視野を広げる経験がいくらでもできたはず。
 当時、自分には絶対に無理と思って挑戦すらしなかった塾講師とか家庭教師だって、同級生はみんなやっていたんだし、経験してみればよかった。
 ちょっとした詐欺に引っかかっておけば、30代の時に大きな詐欺に溺れる寸前までいかなかったはずです。

 30代後半まではちょこちょこゲームをしたりしていましたが、今ではほとんどやりません。
 人生の時間が限られているのに、ゲームに時間を費やしていいのだろうか?と思ってしまうからです。

 最近、自分の好きなものや、何があったら幸せかを日常生活から感じて拾って、じっくり考えてからは、その想いが強くなってきています。
 (と同時に、好きなものが要素としてゲームの中にもあったから、ゲームにハマったんだなとも理解できました。)

 人生を充実させるもの、本当に好きなものにもっと触れたい。それは、ゲーム以外の世界にもたくさんあって、ゲームだけに時間とお金を費やしているのはもったいない。
 そう思えてから、ゲーム依存から脱出することができました。

 今は、スマホでもなんでも据え置きゲームでも、多種多様なゲームができる時代になっています。
 本当に心からゲームが好きで、ゲーマーになることで何かを得たり、発信したり、お金を稼ぐことができるのであれば良いと思います。
 でもそうでなければ、一度立ち止まって、何があったら幸せなのかをじっくり考えてみるといいんじゃないかな。

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