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訪問営業との戦い
数年に1度のイベント
とある金曜日。午後8:24。
家のインターホンが鳴った。
朝型生活の私は、既にパジャマ姿になっていたし、誰かが来る予定もなければ夜遅めの時間で非常識ということもあり、完全無視した。
案の定、モニターに録画された画像には、知らない男の姿。
NHKの営業か、インターネット回線業者か、もしくは宗教か。
いずれにしても、ロクな訪問者ではないだろう。
こういうことって、2、3年に1度起こるのよね…。そのたびに出るべきか否か悩むけれども、ネット上の意見を見て「出るべきではない」という結論に落ち着く。
次の日も鳴ったインターホン
土曜日。昼の12:30。
再びインターホンが鳴る。
モニターを覗いてみると、昨日と同じ、黒のジャケットを来た男性。
もしかしたら、大事なお知らせがあるのかも?と思い、念のため、階下に降りて郵便受けをチェック。
マンション各戸に配られる情報誌のようなものが、ずいぶんとはみ出た状態で入れられていた以外は、特に大事なお知らせなどは入っていなかった。
でも、この情報誌の謎の入れ方がちょっと気になった。誰かが目印にしたのかな、もしかしたら強盗系かも??
夜に本人と対面!
その日は用事があり、お出かけをしていた。
帰宅したのは夜7時過ぎ。
自宅マンションの前の階段に、、誰かが座っていた。スマホをいじくるその人のそばには、自転車。壁に立てかけて置いてあるところを見ると、ママチャリではなくて、マウンテンバイク型?(暗くてよく確認できませんでした)
何の気なしに「こんにちはー」と言ったところ、その人が顔を上げて「こんにちはー」と返してくれた…のだけど、その顔に見覚えがあった。
用心して郵便受けをチェックせずに(自分の顔と部屋番号が紐づいて記憶されちゃうかも)、自室へ。
録画されていたインターホンのモニターを確認してみると、やっぱり、ここ2日間インターホンを鳴らしていた例の男。新たにインターホンを鳴らした形跡がないのがちょっと不気味なところ。
念のため、外から見えやすい部屋の部屋をしばらく消し、電気メーターで在室がバレないようにエアコンも30分ほど我慢した。
結局、この日はさらにインターホンを鳴らされることはなく、一安心。
謎の訪問者の素性を推測してみる
実際にはまだ完全に廃止されていないというNHKの訪問営業、インターネット回線切替業者、新聞の勧誘、宗教…どれであっても、客として関わるのは得策ではない。空き巣強盗なんてもってのほか。
だから、無視するのが基本であって、自分を守る唯一の術。今回は、チラシの入れ方に違和感があったので、空き巣強盗の可能性も頭に入れ、危険を感じたら通報しようと決めている。
ただ、インターホンを鳴らしてきたあの男。だいぶ若そうだった。声も高かったし。歳の頃は30前後か。
ターゲットのマンションの前で階段に腰をかけてスマホをいじくっていたことろを見ると、正規の社員などではないだろうな。
安く、もしくは出来高制で雇われたアルバイトかもしれない。
こういう訪問営業などが来るたびに、考えてしまう。決して効率が良くない、通報される可能性すらある、契約できても恨みを買う可能性がとても高い、こんな職業に就く人って、どんな人なのか。
そういう職業にしか就けなかっただけなのか、「上手く行けば大金が稼げる」と言われて騙されたのか。
どちらにしても、真っ当な職に就けなかった人がやるものという印象しかなく、ちょっと同情してしまう。
ただ、自分の身の安全を最優先にするけどね!