わかってもらう努力は必要ない

　政治への信用とか、ワクチンとか…今では簡単に人を対立させるネタに溢れています。
　こういうものは生活や健康に直結するので、一歩間違えれば大変なことになってしまいます。だから、喧嘩になるほどムキになってしまう。

　でも、人の思い込みを変えるのは大変だし、時と場合によっては無駄なことですらあります。
　目の前にいる人間は、権威者や同調圧力や自分よりも知識も知恵も少ないだろう、と思っていると「お前はおかしい」の一言で片付けてしまうからです。
　そもそも、身近な人に具体的な被害がないと、実感が湧かないものです。また、原理を知らないと、〝権威のある人（マスコミとか政治家とか同調圧力とか）〟の言葉を鵜呑みにして信じてしまいます。
　陰謀論もフェイクニュースと言われるものも、疑惑があるからそういう噂が立っているだけなのに、その事実すら認めません。

　だからこそ、いくら話し合っても、お互いを理解することはできませんし、そうする必要すらありません。

　なぜなら、真実はこれでしょ、という意見を通すよりも大事なことがあるからです。

　それは、関係をこれ以上悪化させないこと、いざという時に助け合えるくらいの関係性を維持しておくこと。
　周りに被害が出ていない環境なら、そのまま静観していても、問題はないでしょう。

　そのうえで、自分だけは何があっても対処できるように、日々を整えていくことです。
　究極は、自分自身の身を守れればいいだけ。だから、情報をちゃんと吟味する。疑問や違和感を持ったら鵜呑みにしない。このふたつの姿勢を心がけることが大事なんだと思います。