コストダウンは経済を止める!?
最近、会社でも家計でも「コストダウン」「節約」が叫ばれていますね。
特に、生きていくために必要なお金が増えてしまった今、コストダウンは喫緊の課題になっているところも多いのではないでしょうか。
でも、一会社員として、B to Bの事業に携わっていると、
「コストダウンは、誰も得をしないな」
と思ってしまいます。
たとえば、会社のコストダウンとはどういうことかを考えてみると、
・自社の従業員の賃金を低く抑える。
・正規社員を非正規社員に置き換える。
・外注に仕事を依頼しない。依頼するとしても、できるだけ費用を抑える。
こんな感じでしょうか。
実際に実行している企業も多そうですが、これをやると何が起こるのか。
・従業員は賃金が抑えられるので、今の支出を最大限抑えて、将来に備えようとする
・生活必需品以外の出費をできるだけ削る
・取引先の企業も収入が減るため、従業員の賃上げなどができなくなる
結果として、自社社員も外注先の社員も「できる限りお金を使うのをやめよう」となり、物を買わなくなります。
物を買う人がいなくなると、企業の収益も悪化します。すると、企業はさらなるコストダウンに走ります…スパイラルのように、経済が回らなくなっていっていますね。
これ、自分さえ儲かればいい。自分さえ安全であればいいという保身から来ているものではないてしょうか。
それは、危険を避けるために本能として人間に備わった機能なので、悪いものとは言えませんが、周りの人たちを貧困にした結果、自分も貧困になってしまうものではないかと思うのです。
といえことは、自分からお金や利益になるものを出すと、富めるようになるのでしょうか。
こればっかりはあまり実例を聞かないので(わらしべ長者の逸話くらい?)、ちょっと実行してみようかなとも思う今日この頃です。