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g0v sch001 零時小学校 開学日に行ってきた。

Code for Japanの武貞(たけさだ)です。

Code for Japanは社会課題を市民のIT技術活用で解決していく活動をしており、このシビックテックは世界中で広がっており、Code for Allという国際的なコミュニティがあります。

今回はg0v(台湾)チームが教育プロジェクトを立ち上げたとのことで、開学日(Opening Ceremony)にゲストとしてお呼びいただき、昨年度開催していたSOCIAL FIGHTER AWARDとedtech界隈事例について紹介をしてきました。

SOCIAL FIGHTER AWARDはLITALICO CTO室が主体となり、Code for Japanなどが協力・参画する形で社会課題×エンジニアリングをテーマとしたアワードで、年齢制限などはない第1回、子どもだけ(U-18)を対象とした第2回は共に「学校を攻略せよ」と子どもたちとアイデアソンを実施し、審査も子どもが入るというものだったので、

・子ども視点の声を集めること、子ども視点で大人も考えること
・プロトタイプは小さくてもいいから実際の現場で使えるように
・審査にも実際ユーザーである子どもに一緒に入ってもらうこと

など実施しての反省も含めてやっていたことについてお伝えしました。

私以外にも2名のゲストスピーカーがいらっしゃり、

誠致教育基金會(Cheng Zhi Foundation)の陳秀芬先生からは、学習障害などを含めた言葉の習得の必要性、特に識字率とその後の学びへの関連性、そのためにしておくべきことなどについての話があり、

学習障害、書字障害に関してはLITALICOジュニアで指導員としてお子さんたを担当していた頃に関わりも深かったので、改めて文字・言葉の習得を早期にサポートすることが中長期的なスキル獲得の基礎基盤として重要な役割を担う可能性について考えさせられました。

特に、日本国内にいると学力低下についてあまりリアルな焦燥感を持つことがなかったのですが、改めて外国で日本の状況について客観性を持って示されることで学習支援の必要性を肌で感じました。学力、経済力共に、驕れるものは久しからずというか、既にすごくもないのに周りを知らずにまだ驕っているだけになってしまっているような気がしてしまいました。

聯合報系願景工程(UDN Vision Project)の郭錦萍さんからは、大国の近くにある小国として類似性があるとのことから、エストニアの教育について。

エストニアは1991年からの始まった新しい国であることや社会主義の大国に隣接する民主主義の小国として台湾に似ているから参考にしていきたいということから始まり、具体的な教育に施策としては、#HITSA という未来教室が学校に配置されており、レゴ・エデュケーションのロボット(WeDoやEV3)や文理関係なくプログラミング必須などがあり、実際に台湾からエストニアに留学している学生のインタビューでは法学部でもPythonをやっていたりするとも話されていました。

エストニアといえば、「電子国民」で日本国内でも「IT国家」のイメージがついていましたが教育においても面白い取り組みができる環境づくりができているということで、改めて興味が湧きました。

そして、HISTAは、ICT教育を政府と連携してサポートする機関であり、国、タルトゥ大学、タリン工科大学、Eesti Telekom、IT及び電気通信会社協会によって設立されていて、技術支援や教員研修を行っているとのこと。

ただプログラミング教育から始まったのではなく、「Informatics(情報科学、情報学)」という科目名からもあるように、生涯学習としての位置付けから始まっており、批判的思考や問題解決能力、創造力や協調性を育むことを目的としているとのこと。実際にこの環境から育って行った学生の事例が面白かったのですが、

批判的思考、創造性からアイデアを実装、起業して社会に貢献しているというのは、日本でもやっていきたいなと思えるストーリーでした。

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昨年のEdtech Taiwanでよくしてもらっていた方にも再会できたり、教員向けGithubを作ろう!とプロジェクトが始まる瞬間にも立ち会うことができて、「ともにつくる」っていいな。と改めて体感しました。

コロナもあり、定期的に開催していたハッカソンは開催しにくくなっているのですが、台湾チーム(g0v)は3月のハッカソンをオンラインハッカソンにして社会実験をしてみるとのことなので、日本チーム(Code for Japan)もめげずに、今だからできる取り組みや新しいやり方へのチャレンジをしていきたい。

昨年度のFacing the Oceanで始まったherstory(ジェンダーにまつわるアジア圏内の取り組み可視化プロジェクト)は早速オンラインミーティングをしながら国際女性デーに向けてプロジェクトを進めている。

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(地図上に時系列も含めて、各国でどんなことが起きているのか、それがどう関連し合っているのかなどを見れるようにしていく仕組みになる予定)

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実際にプロジェクトに参加したことがない人に説明をするのが難しく、仲間探しに苦戦はしているものの、2/22のソーシャルハックデーでも複数の人が協力してくれており、徐々にコンテンツは集まっている。(スプレッドシートの編集協力をするだけの簡単な形なので、もし興味がもてたらお気軽にご参加ください。)

多言語版: https://g0v.hackmd.io/EYSWYz8ZRB2oN6RHrVNf5g
日本語版: https://g0v.hackmd.io/dqkc-v68R16bZgtyOtxKTQ

また、covid19に関しては、台湾のマスクアプリはTVニュースにも取り上げられるほど盛り上がっておりますが、

(髪の長い人物っていう冒頭の表現が個人的にはちょっと違和感があるし、安易に日本政府を否定するための比較対象みたいになってるのがあれだけど、マスメディアでオードリーさんやg0v、vTaiwanを含むみんながオープンな政府と市民の関係性を作ろうとしていることがもっと取り上げられて欲しい。)

日本国内でも東京都が取り組みを始めており、コントリビューターが続々と増えています。

3/14にはg0vのオンラインハッカソン、4/25はCode for Japanのソーシャルハックデーがあるので、遊びにいらしてください!Civichackingしましょう!

https://www.code4japan.org/


シビックテックのCode for Japanで働きながら、小児発達領域の大学院生をしながら、たまにデザインチームを組んで遊んでいます。いただいたサポートは研究や開発の費用に充てさせていただきます。