いよいよ古民家改修か?
2024年3月に、2年がかりで探して見つけた茅葺き屋根の古民家を購入しました。
その後、幾つもの業者さんに現調査に来てもらい、古民家改修の見積もりをお願いしました。
業者さんと話をするうちに、私自身も知らなかったことを学び、知識をつけ、自分の希望が自然素材を使った伝統工法による改修に近いことが分かりました。
こちらの希望を伝えても、どうしても現代住宅で主流で使われている新しい建築材を使った提案が多く、希望する自然素材による修繕を快く引き受けてくれる業者さんに出会うことが難しいと感じていました。
Instagramとスレッズでは、自分のこういった思いも発信しており、たまたま私の古民家改修に対する投稿を見て、ご連絡くださった大工さんや建築士さん、宮大工さんと直接お話をする機会を得て、更に伝統工法による改修をしたい思いが強まりました。
連絡くださった方の中から、愛知県の大工さんが現地調査を申し出てくださり、今日直接お会いして家の状態を実際に見ていただきました。
大工さんは、石場建ての伝統工法を現代の建築基準法でも建てれるよう、設計士さんとともに活動している珍しいタイプの大工さん。
今回のお話でもたくさんの学びがありました。
・三和土土間
土間部にあたる玄関先は、現在はコンクリートですがおすすめは土間の三和土(たたきと読みます)。茅葺き民家が建てられていた当時の土間の仕様です。大地にも優しく自然素材のため、土に還る素材、また空気も良いものになるそうです。
・栗材
家の立地している地域では、栗の木が沢山あります。そのためか栗の木が家の柱として使われていました。大工さんに教えてもらい初めて気がつきました。栗材はとても丈夫だそうで、高級素材なので普通は柱には使われないようです。これは地域性が出ている部分ですね。
・京間の畳
指摘されて初めて気がついたのですが、四間取りの部屋の畳は京間という京都ので使われている畳でした。大きさは一般的な畳より大きめ。京間の畳は全て寸法が同じようで、入れ替えが可能で合理的な畳だそうです。
・足固め
建物の構造を横方向に足元を固めている柱のこと。構造上、建物の強度に関わる必要な柱です。
今回、屋根裏を見て見ましょうと提案してくださったのは初めてでした。普通は家のどこかに屋根裏へ繋がる開口口があるようですが、家には見当たりませんでした。急遽、玄関通路の上の天井を一部壊して屋根裏の状態を見ることができました。茅葺き屋根の裏は、他のお宅のものを見たことは何度もありますが、我が家の屋根裏を見るのは、とてもとてもワクワクしました!そして、大工さんは、私の家の屋根裏をかっこいい!!ととても褒めてくれました。この屋根裏を見せるように改修しない手はない位の感じでした。
3時間に渡り、沢山お話をさせて頂き大変有り難い学びと刺激と発見の多き時間でした。我が事のように嬉しかった。一目惚れをして購入した物件だからこそ、こうして大切に事細かく親切に見てくださり、相談に乗ってくださる大工さんに出会えて良かったです。
今後、見積もりを出して頂きより具体的に検討に入っていきたいと思います。
価値観で共感し合える専門家の方と一緒に家の改修を手伝っていただけるのが、1番ですね!