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パンという名のラブレター

5日目。

今日はわとなさんからパンが届きました〜♫

岩手県紫波町でオーガニック野菜を育てておられるわとな自然農園さん
自家製天然酵母でパンも作っておられて、パン屋さんとしては「てしごとやWatona」というお名前で活動しておられます。

わとなさんとのお付き合いは、かれこれ7〜8年くらいでしょうか?
初めて出会ったのは、盛岡・材木町の「よ市」ででした。

あ!よ市というのは、材木町商店街で4月〜11月の毎週土曜日に行われている青空マーケットみたいな催しです。
商店街の道端で、お野菜、お菓子、ビール、日本酒、雑貨などが売られています。
地元ならではのものもあるし、盛岡駅から近いので、観光の方にもオススメな楽しいマーケットです。

あれは、たしか、2014年の夏。
よ市をブラブラしていると、美味しそうなパンを並べている出店を発見。
近づいてみると、「あずきパン」というパンがいくつか並んでいます。
あんこが入っているパン。
でも、「あんぱん」じゃない。

「あんぱんじゃなくて、あずきパンなんですねー?」と、わたし。
「豆がすごくしっかりしてるんですよー。なんか、あんぱんっていうより、あずきパンって言った方がしっくりくる感じがしてー」と、わとなさん。

そんな会話を交わしたような気がします。

「あずきパン」を買い、東京行きの新幹線に乗りました。
新幹線の中で食べた「あずきパン」美味しかったなぁ。

あれから毎月1回、野菜を(ときどきパン。あるいは、野菜とパン両方のときも)定期宅配してもらっています。
しばらくしてから知ったのですが、わとなさんは当時就農1年目。
親戚や友達以外のお客さんで定期宅配をしたのは、わたしが初めてだったそう。わーい!初めてのお客さんになれてうれしかったです。

今月はこちらの都合で、野菜をパンにしてもらいました。
12月。今年もシュトーレンはやりますか〜?とご連絡したら、ナイスタイミング!
最後の1個でした!とお返事がきました。
おぉ、ラッキー!

久しぶりのわとなさんのパンをいただいて、それはそれは美味しくて!
感動してしまったですよ!
小麦の味がしっかりして風味豊か。
天然酵母パンならではのどっしりしっかり感はあるのに、重たくはない。
良いものが持つ本質的な軽さ、みたいなものがある。
今日は、里山クリームパン、抹茶とホワイトチョコのパン、ベーコンエピ、それから、レーズン山食をスライスしていただきました。
レーズン山食は、オーガニックレーズンを一度蒸してから入れているのですって!
レーズンがふわふわと柔らかく甘いんです。

パンを食べながら、これはわとなさんからのラブレターだな、って思いました。
わとなさんのやさしさが詰まってる。

パンをもぐもぐ頬張りながら、あのときのことをぼんやりと思い出していました。

わたしが妊娠して、陰性の野菜ばかりを食べたくなっていたとき。
(根菜より青菜が食べたくて!あと、浅漬けとかそういうのも食べたかった記憶が!)
流産してこころの奥の暗いところをとぼとぼ歩いていたとき。
わとなさんにたくさん支えてもらって、励ましていただいたんです。
直接のやりとりを通して、または、野菜やパンを通して。

かかりつけ医ならぬ、かかりつけ農家さん。かかりつけパン屋さん。

パンという名の、野菜という名のラブレターが届くのを、毎月楽しみにしているんです。

***

次期の募集は、2022年1月頃を予定しています。



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さとう まみ
サポート頂けると、とってもうれしいです💖 誰かに言葉を贈ること、誰かを言葉で祝福することが、わたしにとって、とても楽しく喜びを感じる瞬間です。頂いたサポートは、ぐるぐると循環させて、生きたエネルギーとして、また別の誰かに、何かに、お返ししたいと思っています。