うわの空のサブスク堂。その4〜エルヴィス・コステロ
その4にして、初の洋楽。
実は、わたしのこのオタク気質が発生したのは、この方のせいだと思われます。笑
わたしの姉は、幼稚園の頃から洋楽好きで、初めて買ったレコードがモンキーズ。
そして母は、エルビス・プレスリーを愛していたので、家では洋楽がかかってることが多かったんです。
なので、ひねくれもののわたしは、ビートルズもローリング・ストーンズも「姉の持ち物」って感じで、そんなにハマれなくて、邦楽ばっかり好きでした。きっとそれがひとつの自己表現だったんだろうなあー。
そんなわたしが、初めてハマった洋楽が、エルヴィス・コステロ。
会社勤めをしてた頃。
よく覗いていたレコード屋さんに飾ってあったのがこれでした。
わたしはこのジャケットに一目惚れしたのです。
中身のレコードはどうでもよくて、これを部屋に飾りたい!って飛びついて、買って帰りました。
これこそ「ジャケ買い」。
なんの情報も知らないアーティスト。輸入盤なので、ライナーノーツ的なものもなくて、まあ、一応聴いてみるか。くらいな感じでレコードを聴いてみたら、これがもう。ぶっ飛んだんですよ。
まず、声が好き。とにかく声が好き。音もかっこいい。なにこれ!大好き!!
それからなんの情報もないまま、レコード屋さんに通って、レコードを買い集める。CDもあれば買う。日本から出てるアルバムは少なくて、ほとんど輸入盤しか手に入らないから、相変わらず情報は全くない。
当時、アメリカの音楽はテレビでもよく流れてた。ミュージック・ビデオが流行り始めてて、ベストヒットUSAとかね。
けど、コステロはイギリスのひと。テレビやラジオからは全然聴こえてこない音楽。
彼のことを知りたい!って欲は行き場がなくて、「好きを極める」って方向に爆進したのです。
それは、手に入れたレコードやCDを全部MD(懐かしい!)にダビングし、1枚を1週間、会社の行き帰りにMDウォークマンで聴き続ける。週末にノートにそのアルバムの曲を書いて評価をする。(☆☆☆☆☆みたいな感じで)
全アルバム終わったら、星の数3つ以上の自作MDを作る。それをまた順番に1週間ずつ聴き、評価する。それを繰り返し、自分の究極に大好き曲アルバムを作りあげる!!という、時間と手間をかけまくったものでした。
(追記✳︎プレイリスト載せると名前も載っちゃうんだね!笑)
一生懸命思い出しながら作ってみたんだけど、タイトルだけ見てわかったのは、6曲だけだったー。
でも今この曲たち聴いたら、あの好きだった気持ちが蘇って、ぎゅーってなったよ。
その後、彼が来日するタイミングだったのか、ミュージックマガジンさんが特集増刊号を出してくださった!!
この増刊号を読んで初めて、彼の音楽が「パンク」ってジャンルなことを知りました。だって、歌詞の日本語訳もなくて、なんて言ってるのか全くわからなかったから。
何を言ってるのかもわからないのに、声が好きで歌い方が好きで、バンドの音が好き。そして大事な、見た目が好き。
こんなに夢中になれたのは、情報が少ない中、知りたくて知りたくてたまらなかったからなのかもって思います。逆境に燃える恋のように!
来日公演を確か2回観に行ったと思う。ホールに響く大好きな声と、ビシッとピタッと気持ちよく決まるバンドの音を覚えてる。
姉の影響でもなく、母の影響でもなく、テレビでもなく、初めて自分で見つけた大好きなアーティスト。
エルヴィス・コステロさんです。今も大好きです。
ウィキペディア情報によると、カップヌードルの発明者、安藤百福への敬意から、「MOMOFKU」ってアルバムを作ったらしいです。(なんでっ??)
謎多きコステロさん。でも、この曲めちゃくちゃかっこいい!!