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目と目はあわさずに上を向いて話したい。
パパゲーノなんて言葉は初めて知りました。
こんなドラマを観ました。
以下ネタバレありです。
✳︎
うんうんうんうんってめっちゃ頷きながら観てました。わかる。そうそれ。って。
わたしもずっとそう思ってた。わたしの悩みなんて人と比べたらたいしたことないって。だからこの程度のことで、悲しいだとか不安だとか言っちゃだめだって。
まわりから見たら、普通に社会に適合してるように見える。むしろ楽しくやってるように見える。実際楽しい時だっていっぱいある。
けど、自分の存在価値なんてどこにあるんだろうって思ってしまう夜があって、眠れなかったりする。
それで、この伊藤沙莉ちゃん扮するももちゃんは、足の甲をカットしちゃう。それを見つけた彼氏が、正しいことみたいな言葉で諭すんだよね。それがもう、ほんと無理で。
誰もがわかってる当たり前の正しさを振りかざして、攻撃してくる人がわたしはほんとにいやです。それはもう凶器。
朝に電車乗れなくなって、駅のベンチで電話して仕事休んで(痛いほどわかるあの気持ち)、結局辞めてしまって、旅に出て、テントはって野宿したりしながら自分と同じようなパパゲーノの人たちに会いに行くの。
そこで出会った、染谷将太くんとなんとなく一緒にいるんだけどね、まあいろいろあって、最後の夜にテントの中で話しするところ。それを観てて、涙がポロポロ流れました。
なんか、こんなふうにだれかに自分のこと聞いてもらいたいし、だれかのことを聞きたい。わたしがずっとやりたいことはそれ。
夜に布団並べて、顔は見ないで、天井とか空を見て、誰にも話してないこと話しあえたらいいなあ。
わたしが自分の悩みを人と比べて小さなことだって思ってたときに救われたのは、大好きなアーティストさんがMCでさりげなく言った言葉だった。
世界でいちばん辛いって思ってるひとは世界でいちばん辛いんだろうし、、って。
この言葉を、ももさんに言ってあげたかったです。言ってあげるとかじゃないな。手渡すでもなく、そっととなりに置きたかったな。気づいたときに、手にとってもらえるように。