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わたしの世界はバツバツバツで繋がるのかも。

毎日毎日、四角をバツで埋めてます。それで絵とか字とかを作るのが楽しくてたまりません。

クロスステッチを始めたのは、去年の自粛期間がきっかけでした。
その頃、厨房で働いてたわたしは、まるまる2ヶ月お休みになっちゃったんです。

楽しみにしてたことが全部なくなって、会いたい人にも会えなくて、どんどん気持ちが沈んでくるなかで、有意義なことはあんまりしたくなかった。

例えば、なにか勉強するとか、部屋の片付けをするとか、掃除をするとか、こんな今だからこそ!いつも後回しにしてることをやりましょう!みたいな、前向きな風潮がとても重かった。

なんか無心になれる無意味なことないかなーって、思って、そうだ!クロスステッチ!って思いついた。

何年か前にも、ちょっとやっていて、くるみボタンに名前の文字を刺繍してプレゼントしたりとかしてた。それで調子に乗って、お名前の漢字をクロスステッチします!みたいなのを、ウェブサイトでやってみたりしたけど、ひとつも声がかからず、それっきりになっていた。

で、その自粛期間。
刺繍糸を買いたいのに、手芸屋さんが閉まってた。通販は混み合っていて、注文しても2.3週間後に届くとか。えー。この2.3週間にやりたいのに。


困ったときは、やっぱりメル◯リさん。
ちょっと検索したらいーっぱいあった。しかもとても安い。そしてすぐ送ってくれるって言ってる。なにこれ優しい。

それで手当たり次第、注文した。毎日毎日どんどん届いた。が、しかし、茶色多め。きれいな色少なめ。そりゃそうか。余り物を売るんだもんね。

ただひとつ、とてもきれいな色のセットが届いた。ピーターラビットのクロスステッチのキットを買ったけどできなかった!ほんのちょっと使ってあるけど糸だけ売りますよ!っていうやつだった。

ピーターラビットの世界の色。
ツヤのない、コットンの、自然な、緑とか青とかベージュとかピンクとか。あっこれはあの子のジャケットの色かな?とか、ふわふわの耳の?とか。糸を見てるだけで、柔らかい気持ちになった。

それを使って、わたしはnoteのヘッダーを作った。デザインはとても簡単なかたちだけど、noteで出会った嬉しいことを絵にして、わたしの大事な言葉も刺した。
アイコンも作った。逃げ足が速いわたしと同じ生き物のシルエット。


✳︎

自粛期間もいったん終わり、noteの世界が楽しくなって、繋がりが少しずつ増えてきた頃の、去年の12月、母が亡くなった。

そのちょっと前には、同居してた義母が、急に施設に入ることになった。

なんか、ぽつねんとした。いろんな心配事から解放されて、静かな広い場所にひとりで放り出されたみたいな気持ちになった。


なんでもよかった。気持ちを伴わない頭の使いかたをしたかった。数独でも、ジグソーパズルでもいいし。

出かけたついでに、本屋さんでクロスステッチの本を初めて買った。そのなかの1ページをそのまままるまる作ってみようって思った。

毎日コツコツとチクチクして、できたのがこれです。

和風で、カルタっぽいから、読み札を考えようって、娘と話して、とりあえず、「超寒い」だけ作って、「ちょ」を描いてみた。

その先がどうしても思いつかなかったので、このnoteで、この先考えてください!ってお願いしてみた。


それが、カルタ企画の始まりです。

とても長くなりましたが、最近のわたしのピンチを2回も救ってくれた、クロスステッチ。

その愛しのクロスステッチでカルタの絵札を作るので、読み札をまた考えていただきたいです。

来週くらいに、発表します。たくさんのかたの参加をお待ちしてます!!!


わたしの未熟なクロスステッチを、みなさんがとても褒めてくださって、アイコンに使ってくださったり、小説のなかのアイテムを作らせてもらったり、なんか、夢がどんどん叶っています。ほんとにありがとうございます。

最近は、見えるものが全部、バツバツバツに変換される病気にかかってます。世の中がバツばっかりに見えます。

マルは正しくて、それでコロコロ転がって、だからわたしの近くにいないけど、バツは不正解でわたしに似てて、みんなと繋げてくれる素敵な形です。わたしとバツで繋がってくれて、ありがとう。

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