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120歳のお祝いに赤いオープンカーを買ってあげるよ ママ。

仕事中、掃除機をかけながら、わたしはだいたいぐるぐると考えている。

✳︎

きょう、ある発見をして、わたしなりに仮説を立てた。

それは、「人生とは夏休みである」!!という!

いやこれは、仮説とかではなく、謎かけ?

人生とかけて、夏休みととく。そのココロは??みたいなのかな?


説明しよう!

一度きりの人生悔いのないように生きよう!とか、人生楽しんだもの勝ち!とか、ひとつだけでも自分の生きた証を残そう!とか、言うじゃないですか。

夏休みもおんなじで、〇歳の夏は一度だけ!とか、夏休みにしかできないことをしよう!とか、思い出に残る夏休みにしよう!とか、言うじゃないですか。

だけど、本来、夏休みって、暑さから体を守るために休むもののはずだと思うんです。勉強も遊びもしなくてよくて、ゆっくり休んで、命を繋ぐためのもの。

人生もおんなじで、生きてるだけでいいんだと思うんです。

悔いのないように楽しく生きようっていう、プレッシャー、いらないんじゃないかなって思うんです。



なんでこんなことを、掃除機かけながら考えていたのかっていったら、大好きな歌のことをね、どうして好きなのか、どこが好きなのか、ちゃんと書いてみたいってずっと思っていて、何度もこの歌のことを書きかけたんですけど、思うように書けないでいたんです。


渡會将士さんの、「新千歳空想」って歌。空港じゃなくて空想ですよ。

その出だしがね、

どうしたってみんないつかは しんじゃうんだよ だから 今を大事に生きようだなんて
まるで脅迫みたいな説法だぜ

っていうんですけど、こんなに腑に落ちる言葉って滅多になくて、そうそうそうそう!そう!って、なったんですよ。

そして、そのあと、万能細胞のことを考える、とか、ベニクラゲの生殖について考える、とか言うんです。


でもね、これは、永遠の命が欲しいって言ってる歌ではなくて、それを茶化してる歌だと思うんです。

それと同時に、悔いのない人生を!みたいなことも、茶化してる。


「生きる」ことについての、真面目さ不真面目さが、わたしとすごく近いひとなんだなって思いました。


わたしが若い頃に、早くおばあちゃんになりたいって思っていたのも、若いうちにいろいろ体験しろとか、今しかできないことをしろとか、二度と戻らない青春とか、そういうプレッシャーに耐えられなかったからで。


わたしが、旅行があんまり好きじゃないのは、「せっかく」来たんだから楽しまなきゃ!っていうプレッシャーが重いからで。


わたしはいつも、そんな、誰もが言うような定番の考えを、プレッシャーに感じて、辟易としていたんだなって、それを気づかせてくれた歌。


長生きすることにもあんまり興味がなくて、明日には消えたいなんて漠然と思っていたりするくせに、ずっと終わらないものに憧れていて、ずっとそのままでいて欲しいって願ってやまないし、終わることがとても怖い。



渡會さんは違う歌で、

(未来は)きみががっかりするくらい希望ばっかりらしいんだよ

って歌う。

希望ばっかりの未来なんて、恐怖でしかなかった。

あー早くおばあちゃんになって、縁側でお茶飲んで、クロスステッチして、思い出話してたい。って、思っている、10代20代だった。


今は、明日消えても全然かまわないけど、好きなひとの歌声をあと100年聴いてたいって思ってます。


わたしが100年聴いてたい歌声のひとのことは、また今度書きますね。


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