120歳のお祝いに赤いオープンカーを買ってあげるよ ママ。
仕事中、掃除機をかけながら、わたしはだいたいぐるぐると考えている。
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きょう、ある発見をして、わたしなりに仮説を立てた。
それは、「人生とは夏休みである」!!という!
いやこれは、仮説とかではなく、謎かけ?
人生とかけて、夏休みととく。そのココロは??みたいなのかな?
説明しよう!
一度きりの人生悔いのないように生きよう!とか、人生楽しんだもの勝ち!とか、ひとつだけでも自分の生きた証を残そう!とか、言うじゃないですか。
夏休みもおんなじで、〇歳の夏は一度だけ!とか、夏休みにしかできないことをしよう!とか、思い出に残る夏休みにしよう!とか、言うじゃないですか。
だけど、本来、夏休みって、暑さから体を守るために休むもののはずだと思うんです。勉強も遊びもしなくてよくて、ゆっくり休んで、命を繋ぐためのもの。
人生もおんなじで、生きてるだけでいいんだと思うんです。
悔いのないように楽しく生きようっていう、プレッシャー、いらないんじゃないかなって思うんです。
なんでこんなことを、掃除機かけながら考えていたのかっていったら、大好きな歌のことをね、どうして好きなのか、どこが好きなのか、ちゃんと書いてみたいってずっと思っていて、何度もこの歌のことを書きかけたんですけど、思うように書けないでいたんです。
渡會将士さんの、「新千歳空想」って歌。空港じゃなくて空想ですよ。
その出だしがね、
どうしたってみんないつかは しんじゃうんだよ だから 今を大事に生きようだなんて
まるで脅迫みたいな説法だぜ
っていうんですけど、こんなに腑に落ちる言葉って滅多になくて、そうそうそうそう!そう!って、なったんですよ。
そして、そのあと、万能細胞のことを考える、とか、ベニクラゲの生殖について考える、とか言うんです。
でもね、これは、永遠の命が欲しいって言ってる歌ではなくて、それを茶化してる歌だと思うんです。
それと同時に、悔いのない人生を!みたいなことも、茶化してる。
「生きる」ことについての、真面目さ不真面目さが、わたしとすごく近いひとなんだなって思いました。
わたしが若い頃に、早くおばあちゃんになりたいって思っていたのも、若いうちにいろいろ体験しろとか、今しかできないことをしろとか、二度と戻らない青春とか、そういうプレッシャーに耐えられなかったからで。
わたしが、旅行があんまり好きじゃないのは、「せっかく」来たんだから楽しまなきゃ!っていうプレッシャーが重いからで。
わたしはいつも、そんな、誰もが言うような定番の考えを、プレッシャーに感じて、辟易としていたんだなって、それを気づかせてくれた歌。
長生きすることにもあんまり興味がなくて、明日には消えたいなんて漠然と思っていたりするくせに、ずっと終わらないものに憧れていて、ずっとそのままでいて欲しいって願ってやまないし、終わることがとても怖い。
渡會さんは違う歌で、
(未来は)きみががっかりするくらい希望ばっかりらしいんだよ
って歌う。
希望ばっかりの未来なんて、恐怖でしかなかった。
あー早くおばあちゃんになって、縁側でお茶飲んで、クロスステッチして、思い出話してたい。って、思っている、10代20代だった。
今は、明日消えても全然かまわないけど、好きなひとの歌声をあと100年聴いてたいって思ってます。
わたしが100年聴いてたい歌声のひとのことは、また今度書きますね。