オンコール版看護師ラダーができるまで
こんにちは。ドクターメイトの医療グループねまわりです!
ドクターメイト Advent Calendar 2022 10日目です。
毎日、みんなの記事を楽しく読んでいました!
前回の記事はこちら↓↓
今回は、オンコール版看護師ラダーについて、できた経緯を含めてご紹介していきます。
そもそもラダーってなに?
「ラダー」という言葉を聞いたことがあるような、ないようなという方も多いかと思います。
看護師界隈では、就職したらほぼ通る道なので、「ラダー」という言葉は馴染みがあるものです。
ビジネスメンバーのみんなからは、「ん?ラダー?ハシゴ?」とよく言われていましたが、9割正解です!
ドクターメイトのオンコール版看護師ラダーは、「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」(JNAラダー)を元にして作成しました。
JNAラダーは、看護師に求められる「看護実践能力」を5つのレベルに分け習熟段階に応じて、階段的にレベルを表現したものです。
オンコール版看護師ラダーは、JNAラダーを元にドクターメイトにおけるオンコールナースの役割遂行能力と自己研鑽能力を組み込み、作成しました。
なぜ、ラダーを作ろうと思ったのか
オンコールサービスが始まって1年を過ぎた頃、働く看護師の仲間が増えていく中で、オンコールのクオリティを担保しつつ、看護師のみんなに気持ちよく働いてもらうためにはどうしたらいいのかを考えました。
一つの案としてラダーを作ることがあり、着手し始めたがのがはじまりでした。
オンコール版看護師ラダーを作った目的は2つあります。
1つ:看護師一人ひとりのために
オンコールメンバー内の看護師の役割を明確にし、自己成長やオンコール対応へのモチベーションへ繋げてもらいたいなという思いを込めて作りました。
2つ:オンコール組織全体のレベルアップのために
個人の能力を最大限に引き出すためには、仕組みとして教育・フォロー体制が構築・運用されていることが重要だと思います。
教育・フォロー体制をラダーを用いて運用し、オンコール品質のクオリティ維持・向上を目指すために作りました。
どのようにラダーを作ったのか
その1:作成チームを組成し、オンコールナースのミッション・ビジョン・バリューを決める!
チームといっても、当時は教育担当のメンバーがジョインしたばかりだったので、2人チームで作っていこうと目線を合わせました。
まず行ったのは、ドクターメイトのミッションに沿って、1年後、5年後、10年後を見据えてオンコールサービス・オンコールメンバーはどういう姿であるべきかを考えました。
未来のオンコールのあるべき姿に向かって進むためには、看護師全員が同じ方向をみている必要があると考え、オンコールメンバー内のミッション・ビジョン・バリューを作りました。
ミッション:利用者のLifeを守る
ビジョン:オンコールナースとしての質の高いスキルで対応する
バリュー:プロフェッショナル性をもつ ワンチームの意識をもつ 楽しむ心をもつ
このミッション・ビジョン・バリューをもとに、ドクターメイトの看護師に求める像を明文化していきました。
その2:必要な能力とレベルを決める!
ミッション・ビジョン・バリューとドクターメイトの看護師に求める像が決まれば、自ずとラダーレベルに応じた必要な能力が紐づきます。
オンコール対応の実践能力をJNAラダーの、
ニーズを捉える力
ケアする力
協働する力
意思決定を支える力
の上記4つ+役割遂行能力や自己研鑽能力の視点で作成していきました。
ここの作業が、ミッション・ビジョン・バリューやドクターメイトの看護師に求める像に立ち返ったり、あーでもない、こーでもないというディスカッションを繰り返したりしながら作成していきました!
その3:行動目標と評価・報酬を決める!
必要な能力とレベルが決まったら最後は、それぞれの能力に応じた目標を行動レベルの目標に落とし込みました。
目標があれば、評価もセットなので、行動目標に応じた評価・報酬を決めて完成しました!
ラダーを作成しても、運用しないと始まらない
机上で色々考えても、結局運用にのせてやってみないと、良いも悪いもわかりません。
実際に、看護師のみんなに協力してもらいながら運用をスタートさせました。
やってみるとうまくいくこと、いかないことが分かり、みんなからフィードバックをもらいながら、改訂を繰り返し、今に至ります。
正直、まだ完成とは言えませんが、オンコール版看護師ラダーとして、良い形になってきた実感があります。
最後に
組織は流動的なものだと思います。社会状況・会社のフェーズや方針によっては、オンコールメンバーのミッション・ビジョン・バリューも変わる可能性があります。
今後、組織が大きくなった時には、今のラダーの役割も変わるかもしれません。
どんな状況になったとしても、初めに述べた目的2つを達成するべく、今後もオンコール版看護師ラダーをさらにいいものにしていきたいと思います!
そして、構想段階からラダーを形にして運用できたのは、仕組みを考えるのに頭と手を動かしてくれたメンバー、実際に苦戦しながらもオンコールを受けながら、運用してフィードバックをくれたメンバーがいてくれたからこそだと思います。
この場をかりて、本当にありがとうございました!
長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました!
熱い思いが溢れ出しそうなので、またいつかドクターメイトのオンコールの歴史を振り返ってみたいと思います!
明日は、青柳先生!25日まで楽しい記事が続くと思うので乞うご期待!!
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