自由律俳句まとめ 10月〜11月

雷に蝉止む

起きればダンゴムシの体だ曇天

雨音がなだめている夜明け

待っていた手海の冷たさ

風吹き声ちぢむ夕闇

一曲ずつ14歳辿る

酒薄くコートの中が寒い

呆れても夕暮れ

踏み出す弾けるヘッドライト

26時横断歩道で歌いたい

ビタミン剤飲み忘れたので今日は上の空です

もみじの切っ先あおを刺す

黒濃く晴れた夜

老猫だった時のにおいに顔浸す

◆◆◆無季定型◆◆◆

何もかも止まった深夜の歩道橋

焦燥を電子レンジにかけ深夜

音は無く私を笑う猫の口

銀いろの毛並み光らせ月と笑む

体重計冬の始まり指している

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