自由律俳句まとめ 9月
窓閉じて君が脈脈と聞こえる
雫の道筋ゆびで追う
俯く足の雲晴れた
一年前のプレイリスト再生してしまった潮風のふたり
温泉浸かってしぶきすら可笑しいあたしら
あんたが笑うから笑っちゃうんだよミカン酒注ぐ
鍋に温泉に酒に口数減ってく女共
一言で散ってく五人
こんな日の真珠しらけてる
開け放して夜が入ってきた
明るい夜の雲はやくて秋
瞼が落ちない夜は永い
ひっそり鳴く蝉の木の葉が落ちる
シャッターボタンが終わりと知る指迷っている
空腹の網戸に鰯泳いできた
新月夜も鳴かない
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