忙しい人がアウトプットを増やす、たった一つの方法
ウェブ編集者を本業としながらイラストやグラフィックレコードに取り組んでいるというと、「忙しいのによくそんなにたくさんアウトプットできますね!」と言われることがある。
私は格別にタフなわけでもないし、めちゃくちゃ裕福でお金で時間を買って解決できるわけでもない。ごく普通に働いている平凡なサラリーマンだ。
単純にSNSが好きなのでしょっちゅう情報発信したくなるという性格もあるけれど、意識的にアウトプット量を増やしている部分もあるので、今日は私がやっている、誰にでもできるアウトプットの増やし方をお伝えします。
アウトプットを増やすには
アウトプットを増やすたった一つの方法、それは「ちいさく始める」こと。
「やりたいって言う人は多いけれど、実際にやる人は本当に少ない。だからやるだけで周りと差がつく」みたいなことを文筆家のはあちゅうさんがおっしゃっていたが、本当にその通りだと思う。
頭の中で完璧な構想を思い描いて、準備をきっちりして…と考えているうちに月日はびゅんびゅん過ぎていく。毎日の仕事や家事や睡眠であっという間に24時間が埋まっていく。気づいたら一年前と同じ「やりたいこと」を抱えたまま次の年の抱負を考えていたりする。
だから、とにかくやることが大事。
文章を書きたいなら、まずはTwitterの140字で言いたいことをまとめてみる。デザインをやりたいなら、手書きでラフを切ってみる。
写真家になりたいなら、スマホでコンセプトを決めて撮ってみる…手段はなんだっていいと思う。
ちいさく始めることのメリット
ちいさく始めることにはメリットがたくさんある。まずはやる気が出ること。「やる気は実際にやり始めてからしか出ない」という学説は耳にしたことがある人も多いのではないだろうか。少しでもいいから手をつけてみると、坂道を下る自転車のように突然車輪が回り出す。頭の中では出てこなかったアイディアが膨らむこともある。
次に、早いサイクルでPDCAが回せること。プロトタイプだろうが荒削りだろうが世間の目に晒せば、批判も称賛も様々な意見が貰える。それを次のアウトプットに活かせば、いきなり完成系を出すよりも良いものができあがるはず。
最後に、時間やお金やリソースの制約が外れること。もう少しお金が貯まったら、空き時間ができたら…と先延ばしにしてずっとできなかった本当にやりたいことに取り組むチャンスが回ってくる。
アウトプットは最高の自己開示
ちいさく始めてアウトプットすることで、周囲に「この人はこれが好きなんだ、得意なんだ」というイメージが共有される。そうすると、そのジャンルに詳しい人が声をかけてくれたり、より大きな舞台に立てる機会が回ってきたりする。これをやらないで自分の胸に思いを閉じ込めているのは非常にもったいないと思う。
実際に私はSNSにイラストや描いたものを公開してきたことによって、イラスト制作の依頼やグラフィックレコードの打診を受ける機会が格段に上がったと自覚している。
ちいさくてもいいから実際にアウトプットすることは、最高の自己PRであり自己開示なのではないだろうか。