自死をするということ

人は必ず死ぬ。病気、事故様々な理由で。
その中に自死がある。

私の身近に自死で亡くした遺族が何人かいる。
その人たちは決して自分たちの悲しみや辛さを見せない。
でも自分で自分を追い込むように仕事に打ち込む人を何人も見てきた。

その多くの理由はイジメ。

よくいじめはいじめられる側が悪いという話を聞く。
そんなのは全くもっておかしい。
イジメなんて言い方してるからそんな訳の分からない理屈をごねられる。
1度壊した心はもう元には戻らない。
自死まで追い込んだら殺人。怪我させたら傷害。金を取ったら窃盗。怪我をさせて金を取ったら強盗。
罪状をつけるべき案件ばかり。

自死を選ぶ人はいじめが辛いとか、逆にいつか自分がいじめてる人間をこれ以上やられたら殺しそうだからといって亡くなる人様々だ。

いじめてる側は何となくとか周りに合わせてとか、自分がターゲットにされたくないからとか、気に食わないとか小さな妬みや汚い感情を何となくぶつける所から始まる。

いじめられる側は体の傷も心の傷も一生消えない傷として残る。
そんな理不尽なこと許されてはならないのに。

心優しい被害者はたいてい自分を責める。責めて追い詰めていく。

そういう人を何人もみてきた。

電車での人身事故を聞く度に私はいつも何ともいえない気持ちになる。

今の世の中に辛くて辛くて自死をえらぶのに。

うつ病と診断されて病気で自死を選ばざるを得ないのに。

自死を選んだ人の遺体を見た事ある人はどのくらいいるのだろうか。
漫画やドラマでみるような綺麗な感じではない。

体はシートに包まれて見せてくれない。
顔は飛び出た目を隠すために包帯が巻かれている。
あごが上がったまま死後硬直しているのか口は半開き。

これからもっと辛いことがあるのかと感じさせるような苦痛な顔の遺体。

病気や事故で亡くなったは人は安らかな顔しているのに。

どうしてなんだろう。

辛くて辛くて亡くなるという選択肢しかなくなって追い詰められて亡くなるのに。
どうしてこんなに辛い顔してるのだろうか?

私もうつ病でよく死にたいと思う。
泣きながら動悸を感じながら体中が痛くなって死にたいと思う。

生きてていいのかな?っていつも思ってる。

幸せに生きていいのかな?って思う。

普段はうつ病なんて感じさせなくて薬できちんとコントロールして働いてるのに。

ふとこうなる事が何年に1度かある。

若い頃は腕を何度もさした。手首も切った。深く深く切りたくて何度も切ったりした。
でもなったのは貧血で終わり。
過呼吸起こして救急車で運ばれたこともあった。
それでも私は医者を信じなかったし、許してなかった。
病名をつけられたくなかったからだ。

彼を奪ったと思いたかったからだ。

本当に汚い人間だった。

仕事で追い詰められて限界だった時とうとう病院に行って診断してもらった。

そこで私は病気なんだと思ったのをどこか他人事に捉えてる。それは今も。

よく自死した話を聞くと死のうと思うなら何でも出来るとか無責任なこという人いるけど。

自死を選ぶ人にも大切な人はいるし、楽しいこともあるし、本当は生きたい気持ちは誰よりも強いはずなのに。

そんなことすら感じなくなるぐらい心を壊されて、死ぬことしか考えられなくなる。そこまで追い詰められていくひとの気持ち、分かりますか?
うつ病も同じ。死ぬこと以外はかすり傷が逆になる。死ぬことがかすり傷という思考になるのがうつ病。

周りが悩んでるとか、人間誰だって苦しくて辛いこと抱えてる。みんな同じなんだよなんてそんな話なんかどうでも良くて。受け入れられなくなるくらい追い詰められてる。

でも今もまだ生きてる私がこれだけはいう。

死にたいって実行しようとした時に冒頭に書いた自死の遺体の話を思い出して欲しい。

辛く苦しいことから解放されたはずなのに、もっと辛く苦しい顔をしてるということを。


人は死んだら肉の塊になるだけ。

極論はそうかもしれない。
でも感情は最後の最後まで顔に出るから。

もし今自分で自分を殺めようとする人がいたら、今すぐその環境から逃げて欲しい。
あなたは1つも悪くない。
苦しめる人が悪い。苦しめてくる病院になるような環境が悪い。

あなたは本当によく頑張ったから。
頑張ったから苦しんで苦しんで悩んで辛い思いしてきたんだから。

だからもう全然周りが悪いんだって思って良いから。
逃げて欲しい。
人生の中で人は歩き続けるなんて出来ない。
疲れたら休むように、心も疲れたら休んで良いし、逃げて良い。

その立ち止まった時間は長い人生の中では大したことないはずだから。

少しでも涙が止まらなかったり、何か感じたらあなたは生きたいんだと思うから。

もし誰かがこのnoteを読んでくれたら覚えていて欲しいと思う。

これからも書いて行こうと思う。

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