
【気づきと学び】 『知好楽』 楽しむ能力こそが人工知能には決定的に欠けたもの
今年一番ワクワクの本
僕は仕事関係以外の本を年に100-200冊読みますが、今年一番ワクワクしながら読んでいるのが、東京大学薬学部教授で脳研究者の池谷裕二さんの『夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす』。
『知好楽』
この本で、古代中国の古典の『論語』に由来するこの言葉『知好楽』を知りました。下の原文の3つの漢字からできています。池谷さんはこの3文字を教授室のドアの上部に飾っているそうです。
原文は
知之者不如好之者(之を知る者は、之を好む者に如かず)
好之者不如樂之者(之を好む者は、之を楽しむ者に如かず)
知識があるだけの人は、好きでやっている人にはかなわない。
でも、好きでやっている人は、楽しんでやっている人にはかなわない
「好き」が最強無敵だと思っていましたが、その上に「楽しむ」があるんですね。脳研究者の池谷さんはこの「楽しむ能力」こそをヒトならではの特徴とし、人工知能には決定的に欠けたものだと述べています。囲碁で人間に打ち勝つ人工知能は囲碁を楽しんでいるわけではないんですね。
そして、さらに印象に残ったことをふたつ。
「好きこそものの上手なれ」ではなく、「下手こそものの楽しかれ」
もしかしたら、人工知能が人類にもたらす、最大の恩恵は、便利で安全な社会ではなく、人が、人自身が、ヒトの本質に気づいて、そして安堵することなのではないかとさえ思っている。
僕は応用言語学者であり日本語教師なので、生成AI時代のことばの学びについてよく考えていますが、「楽しむ」、そして「ヒトの本質に気づく」という視点からも探究していきたいと思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
🌈 ほんの少しでもお役に立てたなら「❤️スキ」を押していただけると最高に嬉しいです。
🌈 ピンときたらぜひフォローもお願いします。
🌈『人生でめぐり会う人、すべてに深いご縁がある』
🌈 noteを通してのご縁に深く感謝いたします。
✅ これまでの記事をカテゴリーでまとめたサイトマップ
✅ 自己紹介はこちら