日本美適進化論:思考習慣と集中力
最近、とても意識していることとして、インパクトのある提案や印象的な内容の研修企画を紙面に落とすときの集中力と、そのヒントが降りてくるタイミングです。タイムプレッシャーや良いものを創らなければという差し迫った状況で制作した結果、満足して良い資料ができる場合と、本当にリラックスした時間に散歩などをしながら着想し、その流れの勢いで創り上げる場合の両方あるのではと感じています。人が集中できる時間は、8分とも90分とも2時間とも言われていますが、集中ゾーンに入るまでの苦しみというかモヤモヤした時間を突破するアプローチは、成功イメージを持つことと、生活の中に安定した質の良いルーティンや、自身が取り組む仕事のテーマへの飽くなき熱意と探求心があればこそだと感じます。テーマというと、起業家のように仕事と人生のテーマが一貫している人もいれば、企業人のように仕事とプライベートを切り分けるメリハリ系も、どちらも豊かさにつながると思います。ただ、自分が興味関心を持ち長い時間をかけても熱意が削がれずに集中して取り組み続けられるテーマを何か一つでも持つことが、集中力という究極の成長エンドルフィンを磨き、人生の質を高めることに繋がりそうですね。また集中力によってそれを言語化したり具体的なプロジェクトやアクションにすることで、より手応えと充実感のある多幸的な時間を実感できるのでしょう。
人は、自分を超えたテーマに挑みたくなるといいます。というのは、原体験に紐づいていたり、どうしても叶えたい快適で憧れの生活への欲求、あるいは不安を払拭するために問題解決をしないと気が済まないからなのだと思います。もちろんそのようにテーマを持つことの価値をあえて持たない方も大勢いると思いますが、集合体の中から流行を読み解く一把一絡げのようなものの価値感が、個人それぞれが基準を持つ時代へ変わりつつある中、それを共感できる複数のコミュニティーに所属し、豊かな関係性をデザインする思考習慣を育みながら、好きなことに集中できる時間を過ごすことで、確かな自分自身を実感できることも充実感につながるのかと。
また、社会問題を解決することは容易にできることではありませんが、自分が〇〇〇のテーマを扱っているという態度を表明し、一貫して取り組み続ける当事者として存在することも、人生という有限な時間を社会的に意義あるものとして実感できるかもしれません。日常の思考習慣や豊かな感性を育む環境を選択することで、誰かの感性に依存しない自分だけの人生がカスタマイズできますね。また快適なこと、気分がスッキリすることを選択基準にすることで、ストレスなく集中力が高まるゾーンに入り、最適な結果が残しやすくなると考えます。自分ルールや基準を持つために経験すべきことは、小さくても日々新しいことへ挑戦する勇気や、自分が抱える問いを自分だけの感性で解を導きアクションする積み重ねの思考習慣が、諦めず考え抜く集中力を鍛えます。