日本美適進化論:化粧心理学と寿命
『肌がキレイな女性はプライベートがうまくいき、化粧が上手い女性は社会で成功し、両方が美しいと両立できる。』これは、弊社で受講者に人気の研修プログラム「ブランド・スタイリング・プログラム」の導入部分。化粧品メーカーに勤務して、綺麗になることしか考えていなかった頃のバイブル「化粧心理学」から抜粋した言葉だとかなり曖昧に記憶しています。20代は異性を意識した流行りものの「キレイ」が多いですが、30代以降になると「自分のための美しさ」に移行し、自分らしさの個性が明確になってきます。借り物の美しさではなく、自分自身に美しさが馴染む頃合いが一番魅力的な時期ではないでしょうか。
もう一つ、なぜ女性が男性より長生きなのか?これも、女性には自分を癒す自助的な能力が高いからとも言われています。ストレスを回避するために楽しいことを優先したりアロマケアやボディメンテナンスなど、自分を癒す時間は圧倒的に多く、メイクやファッションで気分転換が得意なことからも自律神経系が整いやすいのかも知れません。免疫力を高める工夫の積み重ねも寿命の違いにつながっています。
ただ、いったん社会で仕事をする環境ではそれが逆転します。男性は仕事中も常にリラックス状態で雑談などを楽しみ、会議やプレゼンなどの重要な場面で一気に集中力を発揮することが出来ます。女性はそれとは違い、仕事中は常に緊張状態を保ち続けています。全方向に集中力を発揮してリラックスできる時間は休憩時間だけだとすると、女性が社会で仕事をする環境の快適性には気を配る必要があります。いまは、リモートが増えたことで緊張状態から解放された気がしますが、リモートという人の気配が少ない日常にも、自分を美しく保ち楽しませる感性を持ち続けることで、免疫力を高めていきたいものです。