日本美適進化論:自信とプライドは別物
自信が無さそうな人や、失敗した人を励ます場合。また、自分がそのような状態から抜け出せない場合、特に理解しておきたいのは、似ているようで「自信」と「プライド」は別物だということです。混同してしまうと努力をしていても成長が鈍化することもあり、「いつも自信に溢れていること」は大きく変化するために大切な要素です。そこで、自信とプライドの違いを見て行きましょう。
■■■自信とプライドは別■■■■■■
1)自信は改善につながる
2)プライドは自己の証明に走る
3)「励まし」に注意すべき点
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1)自信は改善につながる
「自信で溢れている」ということは、持てる能力や経験により付加したあなたの存在価値を信じること。それによる自分の考えや行動が向かいたい方向へ向かっているという確信です。しかし確信と言っても変化対応してきた経験上つちかったものですから、100%正しい答えは無いという前提です。変化対応してきた経験そのものが自信の源とも言えます。ですから、必要ならば考え方や行動を変えても、自分の価値が変わらないことを知っているので、早いアクションが取れるのですね。結果、様々なことが改善され克服につながることも多いのです。
2)プライドは自己の証明に走る
プライドは自尊心や自負心で、自分の人格を大切にする気持ちです。比較的、他の人の干渉や指摘に対しては厳しい対応をする場合が多いようです。自信がある人は他者から誤りを指摘された場合にも、それを受け入れようとする姿勢がありますが、プライドの高い人はその点受け入れるというよりは一つの意見として参考にする、その点に違いがありますね。そしてプライドを持つ人は、自分の考え方や行動が変わることによって、価値が下がると信じる傾向があることから、変化に対して人格の危機と捉え慎重になることも多いようです。そして、自分の価値を証明するための時間とエネルギーを費やします。じつはそれは不安や焦りの裏返し。今までうまく行って来たことは、誰かの支えや数多くの失敗による果実だということを忘れずに、変化することに楽しみを持つしなやかさを思い出すと良いですね。
3)励ましに注意すべき点
「自信が無いこととプライドは別物」だと認識しておかないと、厚意でかけた言葉が逆効果になってしまう場合があります。プライドを持っている人が、とある仕事で自信がなく失敗してしまった場合、あまり強く励まし過ぎるとプライドを傷つけられたと認識することも。落ち込む理由が、仕事の内容なのか自尊心を傷つけられることなのか、あくまでも仕事の内容に関るアドバイスやフィードバックに終始することや、人格に関わるような指摘は避けることが望ましいですね。