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日本美適進化論:豊かな言語化のエネルギー

求めればあらゆる情報が手に入り、自分の関心事に合わせてメディアを選び情報をカスタマイズできる時代。ますます自分のオリジナルコンテンツや扱うテーマについての感性が研ぎ澄まされていく感覚です。日々アップデートされる情報には、長い時間をかけ研究を重ねた学術的なものから、個人レベルの経験談やニッチなものまで、情報の質も量もスピードもますます多岐に及び速まっています。現代を生きる私たちが得る一日分の情報量は、江戸時代の人の一生分に当たるそうです。

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コロナで加速した個人主義的な流れも、起業マインドの高まりも、いよいよ本格的に現実味を帯びており、社会で今までに感じたことのないピリッとした緊張感のある空気を感じています。自分がいままで何に長い時間を費やしてきたのか、何によって成果を出してきたのか、何をやり残したのか、これからどうしたいのか、たくさんの方々がここに向き合っているのではないでしょうか。世代によって未来への捉え方は違いますが、現役世代を意識したコンテンツの絞り込みも、結局必要なところに導かれている確信も、時代変化の醍醐味ですね。最近特に感じるのは、若い世代の感性の豊かさです。経営者や上司のエモーショナルな経験や企業側の戦略はネタとして軽く扱われることも多いのですが、感受性が豊かで表現力が洗練されており、言葉のニュアンスや想定外の語彙力による豊かな表現力は、以外に的を射ていることも多いのです。こんなこと出来っこないと思いきや、いいところまで仕上げてくる賢さも光ります。

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そして、この世代間のギャップに歩み寄り、お互いの関係性から学びを得るには、「言語化する力」が大切だと痛感しています。プレゼンテ―ションなどのロジカルな伝達表現力もそうですが、「言葉の感性」は、これからの企業が教育すべき実践的なテーマ。さらに今後、年齢不問で成果主義の流れが来ると、実践力がものを言う時代。明確な目的意識と「どう感じるか」という感性、それを伝える「言語化力」の高さは行動を促す強い動機づけにつながります。企業や個人が稼ぐためや自己実現に必須のスキルとして外せません。

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