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日本美適進化論:美意識は自意識を超える

「美意識」と「自意識」は紙一重です。しかし、自意識過剰はナルシストや自己顕示欲が強い人のように、あまり見ていてカッコいいものではありません。人前で恥をかきたくない、失敗したくないという自意識があまりにも強過ぎると孤立しがちですね。自分を大切にすることは時に必要ですが、他人を思いやる行為や周囲を良くしようという「心の美しさ」が伝わることで、自意識を超えた美意識コミュニケーションが生まれ、これからの時代は「美しさ」にコミットすることで結果が出ます。企業のブランディング研修でも「個人の美しさ」も最大限活かしますが、その「個」よりも「協」の美しさを優先することで、企業体としてのブランド価値が高まるというお話をさせて頂きます。

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ひとり一人の個性を活かしながら、集団としてもさらなる付加価値を生み出す洗練されたブランディング・コミュニケーションを目指しています。

■■■美意識は自意識を超える■■■■■

1)成長し続ける人への覚醒という贈り物

2)ニュートラルな感覚の大切さ

3)主張を洗練させる

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1)成長し続けるひとへの覚醒という贈り物

成長=変化です。人は生まれてから老いるまでの心身の変化は誰もが経験すること。社会的な変化に順応する能力は、それ相応の努力と冴えた感性が必要ですね。いまコロナ禍で否応なしに変化せざるを得ない状況になると、生存本能と危機意識で「変わらなければ!」と、自意識過剰な状態に陥ります。ここで、誰を差し置いても自分は生き残らなければと考ている人や企業、せっかくの変化の訪れを皆でもっと生きやすい未来へと考える人や企業。この場合にも「閉じた自意識」より「拓かれた美意識」を選択することで、醜い戦いや競争のない安心して生きやすい未来へ向かいたいですね。

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今まで発揮してこなかった才能や能力を拓くには、一緒に未来を良くしようと努力と選択を続けた人へだけ、VUCAを脱却する「覚醒」という贈り物が与えられると信じています。

2)ニュートラルな感覚の大切さ

自意識を低下させる(ニュートラルな状態)にすることで、パフォーマンスが最大限に発揮されるということは、アテネで哲学が盛んだった頃、スポーツやディベートや演劇を3大教育とされた時代の言い伝えです。いま一つ言えることは、もう私たちは十分に持ち過ぎているので、過剰な知識も情報も、さらにはこだわりもごっそり削ぎ落すことを選ぶべきなのでしょう。無いものを装備するよりも有るものを削ぎ落すことは難しいかも知れませんが、例えば装飾し過ぎるデザインよりも、体形に合うシンプルで機能的なデザインのほうが歩きやすいし走りやすい。仕事も生活もミニマムに整えることで、マインドセットや質の高いピボットだけではなく、思考を自由にして冴えた意思決定ができるニュートラルな状態が維持できるでしょう。

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3)主張を洗練させる

この異常事態の内省で、政治や広告媒体も含めて誰も何も悪く思わなくなりました。元々あまり非難するタイプではないのですが、これはかなりの収穫です。その分、なにが手に入ったかというと「自分の主張と選択」がより洗練される感覚です。なぜならば、非難も同調もしないことで、自分がどうしたいのか大切なこだわりや意見が明確にハッキリとつかめるからです。知行一致・言行一致(思考と言動と行動が一致している状態)が、マインドフルとされています。従ってメンタルへの悪影響も少ない。この調整スキルこそが、社会で成長する「美意識」スタンスだと実感しています。コミュニケーションに於いても、相手との関わりに余計な思考や感情を足しすぎや引きすぎもしない「整える」ことで創造される影響力の美しさからは、強い信頼関係が生まれるでしょう。

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