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日本美適進化論29:美意識は自信の根源

日本では、どんなに高学歴でも仕事でキャリアを積んでいても「自信」がないと言う人が多いのはなぜなのだろう。という私自身も、どれだけ長く働いていてもたくさんの人生経験を積んで日々の努力に不足が無いと感じていても。上には上を目指す向上心なのか、高い美意識が生む完璧主義がそうさせているのか。いつどのような状態でなにを以てすれば「自信」を確信することが出来るのだろう。もしかしたら、「自信がない」ことの裏に「不安」という感情が潜んでいるのではないかと感じます。この不安な時代を生き抜く自信がないことと紐付けて解釈をしているとすれば、完全補償の人生などあり得ないこの状況でますます自信は削がれていきますね。

世界5カ国5000人に「世界で一番クリエイティブな国はどこか」と聞いたところ、日本人を上げる人が最多だったのですが、「日本が世界一だ。」と答えた人の割合は、日本人がいちばん低かったそうです。(出典:HALLO.DESIGN 日本人とデザイン・幻冬舎)世界一想像力があると言われている日本人が、その自覚がないことは、危機管理意識が過ぎて「ブレーキの力が半端なく強い」とことが理由とも。慎重なのは良いことですが、その慎重すぎる思考習慣から抜けて新しい変化を受け入れていく勇気も求められているのですね。

昨年、急激にリモート対応が増えたことも日常に慣れつつありますし、行動すれば変化出来るという少しの自信もついた頃だと感じます。コロナは不安材料ですが、大きな変化への機会提供で行動が促されるチャンスと捉えることで、進まなかったプロジェクトが一気に進んだり、この機会に構想を実現してみようというグロースマインドが蜂起されて火事場のバカぢからが出せるボーナス的なタイミングかも知れません。世界一クリエイティブな感性を持つ日本人としての能力を発揮して、自分自身の想像力(創造力)に対する自信を育てる「美意識」の役割がここにあります。


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