日本美適進化論:経営者のセンス
新しい仕事の案件で地方に入り、しばらく情報満載のSNSから離れリアルな経営感覚を養う機会を得ることで、業界トップを走る方々が「SNS離れ」を推奨する理由が分かった気がします。特に生活のスピードやメリハリが違う環境に身を置く方々の生活リズムや、自然を中心とする豊かな価値基準を目の当たりにすると、情報社会の中で踊らされる首都圏との相違を否応なく見せつけられました。そして双方に何が必要かを明確につかむ貴重な経験を通して、絶え間ない情熱の源は成長変化にあると確信したことは、今後の自社の経営にとっても大きな財産です。
とは言え各メディアの世界ユーザー数は、Facebook22億人、Instagram10億人、Twitter3億人とか。日本でも若干陰りが見えてきたとはいえ、活用方法や関連するアプリを上手く組み合わせることで自分仕様のSNSメディアを効率的なビジネスツールとしてカスタマイズすると、まだまだ深い媒体です。
しかし、これから間違いなく首都圏から地方エリアへの移動も交流も増えていくことで、「ヒューマンリテラシー」や「ビジネスツール」などを含む共通言語を持たないと、要らぬトラブルやミスコミュニケーションが起きる(既に起きている)だろうと予測されます。ご自身の経営センスで生き抜いてきた多くの中小企業の経営者も、これから益々闊達になる価値観の違う人たちとの交渉ごとに「カチン!」ときて貴重な機会が活かされないまま放棄しなくて済むように、代変わりで若い担当者に「イラッ…」とせず冷静に合意が取れるように。女性もまだまだ主張が出来ないのは、役割の違いや重要性を認識していないからです。質の良い情報収集や人との良い関係性づくりも経営者のセンスだと痛感しています。
世の中には、情報優位で実態や実績を伴わないサービスもたくさんありますし、学術的なものが実態経済に活かされていない側面もあると感じます。信頼関係を築く「人間関係の教育」も大切に育みながら日々を大切に歩みたいですね。