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【ロンドン発】2024年週刊ジャーナル(7月1日~7月7日):今週もいろいろありました&いろいろ聞きました。
7月1日:サージの「Blind-Ranking」めちゃスポットオンだった。
7月2日:友人宅でディナー。持ち回りなので、「次は私ね❤」のような会話が毎回なされるのだが、私を含めて皆、あーすげー面倒くせー、と思っていると思う。よそに行って食い散らかしているから、自分の順番ではしっかりその役目は果たさな仕方ないわな、というのが(口には出さないが)正直なところではないだろうか、一人を除いては。ロシア人のNは、毎回いつも「次は私の番」と言う。彼女の番ではないのは分かっていてもだ。しかも皆次はSの担当だと分かっている。Sも自分の番だと分かっているが、今回Sは「あら、ほんと?Nがそう言ってくれるのなら、NOと言う理由はないわ。その次は私ということで、今回はNにお任せしようかしら」となんともスムーズに返した。私は日本人の真面目さが先に立ってしまい、Nに同じことを言われた時、「いやマジで次私やから」と断っていた。別にホストしたいわけではないのに、自分の責任に忠実過ぎたのだ。Nは明らかにホストをするのが苦ではない=残りの3人は場所はどこで誰がホストしようとも、結局は集まって飲んで喋れれば良いので、そこまで変わりはない、のでWin Win でNにホストをお願いすればよいのだ。こういうところで「順番を守る」規律正しい性格が無駄に発動していたことに気付いた今回の集まり。
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Nの旦那は最近バンドを始め、ベースを担当しているのだが、どんな感じの音楽をやっているの?と訊くと、「ソウルとかファンク」と言う。正直彼の口からソウルとかファンクなんて言葉が出てくるとは思わなかったのでびっくり。それってジェームス・ブラウンとか?と尋ねたら、「マーヴィン・ゲイとかアース・ウインド・アンド・ファイアとか。9月にライブをやる予定だから声を掛けるね」と。楽しみ。
今回もたくさん食べて飲んで喋り倒したが、おもむろにNが「ウイスキー・ナイトの話したっけ?」と切り出した。残りの3人は、んんっ?多分聞いてないと思う、と答え、Sが、お友達と集まってウイスキーの試飲会とか?と訊くと、「違うの。1~2週間に一度くらいの頻度で凄くストレスが溜まると、一人で夜ウイスキーを飲むのよ」と言う。続けて「で、ウイスキーで酔いが回ってくると、オークションハウスのウェブサイトに行って、いろいろと見ては入札してしまうのよね」と言って、見せてくれたジュエリーの美しいこと。一つは小さなダイアモンドに囲まれたサファイアのイアリングで、N曰く、マリー・アントワネット関連(?)のモノらしい。「オーストリアから来たんだって」と。なんでも現在、サファイアやエメラルドなど色のついた宝石はとても人気があるのだとか。もう一つは流線型のダイアモンドの下にビー玉ほどの大きさの真珠がぶら下がったピアス。こちらはイングランドのものらしいが、どちらも持ち主が亡くなった後、家族の意向でオークションハウスに持ち込まれたのだとか。そして最後は、某アメリカ大統領の奥様の所持品だったという、カルティエのネックレス。小さなジャガーの顔の下に薄ピンクの大きな石(石の名前は忘れた)がぶら下がっている。うわっ!でかっ!と、皆そのピンクの宝石の大きさに驚愕。友人のCが、実際これ着けてけて出かけたことあるの?と訊くと、「一度パーティーに着けて行って踊ったら、青あざ出来たからそれ以降は静かな場所に着けていくことにしたの」と。先のイヤリング2つは落札価格を教えてくれたが、さすがにカルティエのネックレスに関しては、Nは何も言わなかった。
帰りのタクシーの中で、SとCと私は、凄いジュエリーだったね~、あんなの初めて見たわ、と話していたが、Sが「まあ、金銭的には余裕があるからオークション自体にハマるのは問題ないにしても、一人で夜な夜なウイスキーって、相当ストレス溜まってるんじゃないかな、そっちの方が心配」と言う。Cも「私も一人で家呑みするときはワインだし、ウイスキーってのはヤバいかも」と。うーん、私は、おもむろにあんなでかいジュエリーを見て見て~!と見せびらかすわけにいかないから、ストレス溜まってウイスキー飲んでたら酔っぱらって、たまたま落札~、とかって言い訳なんじゃね?と返したのだが、性格悪すぎるか?まあ、購入した物は確実に価値が保証されているものばかりなので、投資と考えれば決して無駄遣いでもないしね。そんなに心配することでもないと思うが。
7月3日:ウィンブルドンのクリームが先か、ジャムが先かを見てる。
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うらやましいなあ、フェアーグラウンド・アトラクション。
16歳のときに友人が作ってくれたミックステープに「Moon is Mine」が入っていて、以来『The First of a Million Kisses』を何度も何度も聴いた。私のインスタの「mamimoonismine」もフェアーグラウンド・アトラクションから。大好きな曲だったし、”m”がたくさん入っていて、かわいいな、と思ったの。ちなみに私の葬式では「Perfect」を流してもらえるように、既に遺書に書いてある。
7月4日:長男が約4週間のインターレイルの旅に行ってしまいました(泣、寂)。
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イギリスではAレベルが終了し、学校を卒業した後、結果が出るまでの間に、ヨーロッパを友人たちと鉄道で回るインターレイリングが恒例の行事となっている。長男は仲良し7人で(途中で4+3に別れる)、まずはアムステルダムに飛び、そこから東へと旅をする。長男の学校の複数のグループが違うルートで同じことをしているため、途中で落ち合ったり、音楽フェスに行ったりするらしい。長男の場合はコロナ開けの2年前から、毎夏友人たちとヨーロッパの家を一軒借りて10日ほどのホリデーを過ごすことは経験しているのだけど、何か国も自分たちだけで移動するのは初めて。宿だけは予約してあるが、残りはすべて自分たちの責任で決めて動かないといけない。パスポート失くすなよ~!
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今日はイギリス総選挙の日。予想通りランドスライドで労働党圧勝。14年続いた保守党政権に終止符を打った。
予想通り、とはいえ、やはり投票日まで1週間を切っているにもかかわらず、どの政党に投票すべきか分からないという人が、500万人にまで上ると推定されていたので、今回の選挙が国民にとって決して楽観的、積極的なものではなかったのがうかがえる。
また、今回の選挙結果で驚いたのは、リフォーム党に投票した人の数。リフォーム党はイギリスをEU離脱に導いた元UKIP党首、ナイジェル・ファラージ率いる新党だが、今回の議席数は5にとどまったものの(出口調査では13と言われていた、怖)、投票獲得数は400万票以上。第3政党の自由民主党よりも多い。ファラージ氏は、エセックス州クラクトンで、保守党を覆して快勝。怖いなあ。到底理解できないが、この党に投票する人がこれだけいるわけだから、この結果は無視できない。エコノミストのソーシャルメディアで、今回のリフォーム党獲得票数が何を意味するのかを議論している。
Reform UK, the populist right-wing party led by Nigel Farage, won more than 4m votes in Britain’s general election. Our experts discuss what the party’s success means for the future of British politics https://t.co/ZEHQm2qRdN pic.twitter.com/k7LegmTPFn
— The Economist (@TheEconomist) July 6, 2024
今回の選挙結果を見て、喧々諤々言っている私には投票権がない。英国に25年も住み、税金も払っているのに?ひどいイギリス!というが、いやいや日本が二重国籍を認めればよいだけの話ですよ。そうすれば英国籍を取得して投票権を得ることができる。ただそれだけ。なぜこんなシンプルなことが出来ないのかね。
7月5日:現在持っている英国在住ビザ(永住権)がe-VISAになるのだとかで、BPRを取得するためにUKVCASオフィスへ。これも日本の弊害。25年も住んでいるのに、未だビザが必要だから、こんな面倒な手続きをしないといけない。しかもインタビューって。4~5週間待てば、無料の枠もあるが、待つ間いろいろ考えるのもウザいので、サクッと5万ほど払って済ませた。
昨日の選挙権もそうだし、何度も言うが、日本が二重国籍を認めればよいだけの話。
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バラ・マーケットに来たけど、凄い観光客の数。
まだランチには早いので、コーヒーとパンでも、と思ったら、コーヒー売り場は長蛇の列。
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一つ1200円。アホらし。
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7月6日:デイヴさんは、今回も議席を獲得できず。
Thank you so much to my campaign team and the 9397 people who voted for me in Mid Sussex!
— Dave Rowntree (@DaveRowntree) July 6, 2024
It was a privilege to be a small part of such a momentous day, and I'm immenseley proud of my @UKLabour friends who are now Members of Parliament.
Onwards and upwards!#Win24 pic.twitter.com/5EV3HaxLAF
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夕方はユーロ杯イングランド戦、対スイス。1-1のままペナルティー・キックへ。Toney 全くボールを見ずに蹴って、シュートしたのだが(凄)。キーパーに精神的プレッシャーをかけるためなのだろうが、こんなことスキルないと出来ないよね。
Not looking at the ball? No problem! 👀
— BBC Sport (@BBCSport) July 6, 2024
Ivan Toney 🥶#BBCEuros #Euro2024 #ENGSUI pic.twitter.com/WHejIyQMDb
ピックフォードのウォーター・ボトル見て!ペナルティーの際のすべての選手のインストラクションが書いてある。「アカンジ:左にダイブ」と。その通りやって、シュートを阻止。予習ばっちりだったのね。
'AKANJI... DIVE LEFT' 🧤#BBCEuros #Euro2024 #ENGSUI pic.twitter.com/dm0ZefjqxT
— Match of the Day (@BBCMOTD) July 6, 2024
イングランド勝利でセミファイナルへ。
こちらは、ちょうどイングランド戦が行われていた時のウィンブルドン。歓声が上がって、ジョコヴィッチがプレイを中断。ボールを蹴る真似をしている。対戦相手のアレクシ・ポプリンもキーパーの真似を。
When the news reached #Wimbledon that England had beaten Switzerland on penalties! 😅#BBCTennis #Euro2024 #ENGSUI pic.twitter.com/A7MBW6jpXA
— BBC Sport (@BBCSport) July 6, 2024
こちらは、ジョコヴィッチの勝利。
7月7日:デーモンが、Nordoff and RobbinsをサポートするSilver Clef授賞式でダイアン・アボットのTシャツ着てる。
ダイアン・アボットは、前労働党党首だったジェレミー・コービンの強力なサポーターとして影の内閣を遍歴。今回の総選挙でも、Hackney North and Stoke Newington選挙区から国会議員として議席を維持した。しかし、デーモン、どこで買ったんだそのTシャツ。サポーターからもらったのかな。
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今週の1曲:Michael Kiwanuka - Cold Little Heart
グラスト(iPlayer)で見てて、ライブ行きたくなった。衣装もステージングも素晴らしい。最後に観たのは、リアム・ギャラガー@ネブワースのサポートだったから2年前。
(今週終わり)