10月14日:「バンドはツアーで、より多くの町や都市をスキップしている」という田舎出身の私には心が痛むニュース。
地方出身者にとっては、頭の痛い問題。宮崎なんて陸の孤島なので、すっ飛ばされることの方が多いが、ファンであることには変わりないし、観たい気持ちは募るばかり。だからこそ宮崎をツアー日程に組み込んでくれるアーティストには感謝しかなかった。幸運なことに、今はロンドンに住んでいるので、スキップされることはまずないが、地方在住者にとっては、たった一夜のコンサートが大規模な移動を含むとなると、それはもう一大事だろう。チケット代が家計を圧迫するようなことがあってはならないとは思うが、その負担がアーティスト自身やスタッフにかかってくるというのも問題だ。しかし、記事で述べられているハリファックスのように、黒字の出る大規模ヴェニューの利益の一部が小さいヴェニューに分配されるというのはとても良い取り組みだと思う。とは言え、コールドプレイのような大物アーティストが公演収益の一部を寄付するというのを、道徳上義務化しても良いのではないかと思うのだが。
10月15日:「No10は、テイラー・スウィフトのチケットが英首相への”お礼”だったことを否定」というニュース。ダウニング・ストリートのキア・スターマー卿は、8月にウェンブリーで開催されたテイラー・スウィフトのコンサートに警察がエスコートしたことへの "お礼 "として、テイラー・スウィフトの無料チケットを受け取ったことを否定した。
テイラー・スウィフトのロンドン公演が行われた8月、このブログには書かなかったものの、私は怒っていた。それは、首相であるスターマ―とロンドン市長のサディク・カーンが同シンガーのコンサートでの自撮りをSNSに投稿していたからだ。それはシンプルに、チケット代が高すぎて手が出ないティーネージャー達や、さらには生活費の高騰で食料すら買えない国民がいるのに、一人500ポンドもするコンサートに家族と出席し、にこやかに写真撮影などしている政治家たちに無性に腹がたったからだ。さらに言えば、彼らはチケットすら購入していないわけで、私はこれは特権の誇示だと怒り狂った。しかし、彼らの挙動に違和感を感じたのは残念ながら私だけだったようで、夫は「国民と同じ趣味を持つ政治家として親近感を味合わせるためのPRだよ」と言っていたし、別の友人は夫の言う通り、首相に親近感が沸いたと言っていた。なんとおめでたい!テロ予告によるウィーン公演のキャンセルやサウスポートでの惨たらしい事件の後、今回のロンドン公演が何事もなく終了したのは、ほんとうに良かったと思うが、国民が安全に過ごすためのセキュリティー対策は政治家の義務であるわけだから、それをやった後の見返りをSNSなどに投稿するのは逸脱した行動だと思ったのだが、あの時はいまいち周囲の同意が得られなかったのだ。しかし、今このようにBBCが取り上げるのには、やはり違和感をぬぐい切れないからではないのかね?
10月16日:これちょっと面白い。英国人が良く使うWhite Lie を並べてる。
Everything's fine.
I'm on my way.
I don't remember.
I am listening to you.
It's not you, it's me.
イギリス人がこれを使ったら、本心ではないことを覚えておきましょう(笑)。
10月17日:1984-85年のマイナー(炭鉱)・ストライキから40周年を記念する写真展が、ベスナル・グリーンにあるフォーコーナーズで開催されていたので、ちょこっと行ってきた。『ONE YEAR!』と題されたこのエキシビションは、ストライキ中に写真が果たした重要な役割を探求し、抵抗の道具として写真を使用することに内在する力と矛盾を探求することを目的としている。
警察の列や暴力といったアイコニックなイメージもあれば、「炭鉱閉鎖に反対する女性たち」や「鉱夫を支援するレズビアンとゲイ」といったグループによるコミュニティ支援も描かれている。写真は、世論を動かし、イギリス史におけるこの変革期を記録した。
マイナー・ストライキに関するドキュメンタリーをまとめたので、こちら(↓)も読んで欲しい。
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ランチはブロードウェイ・マーケットのカフェで。
10月18日:こういうの日本ズルいな~と思う。あまりにもゴージャス過ぎて、失神しそう。でもなぜ東京だけなの??
10月19日:友人宅で、持ち回りのディナー。いつもの4夫婦が集まった。例の家を大規模レノベーションした友人夫婦宅がベニューだったので、お宅拝見から始まった。ウチもそろそろキッチンの改装をしないとマジでヤバいレベルまできているので、いろいろと参考にさせてもらいながら各部屋をまわった。食事はあまり美味しくなく、食べきれなかったので少し罪悪感。しかしながら、ホストの旦那の方が、80sミックスをBGMに延々と流していて、会話がまったく頭に入ってこなかった。
10月20日:英コメディアン、ポール・チャウドリーのスタンダップ・ショーを観に、ブルームスベリ―・シアターへ。
スカイTVの撮影ショーだったので、チケットを買った時点でカメラに映るのをご了承くださいとのことだったのだが、席が割と近かったので、マジで映ってるかも。彼のコメディーは基本、白人とインディアンのカルチャーの違いをネタにするものが多いので、オーディエンスはアジア人が半数以上を占めていた。放送できるんかいな!?というギリギリのネタもあり、会場は大爆笑。大いに楽しませていただきました。
ちなみに前座は、Tom Ward。この人も結構長くコメディアンしてる。
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ディナーは、Coal Drops Yard のMere Street Kitchenで。
日曜夜だったからか、ひっそりしていたけど、来がけに通ったDishoom は行列が出来ていた。Paul Choudhry 曰く、Dishoomは白人のためのインド料理店なのだそうだ。まあ、ウマいがな。
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今週の1曲:Dexys Midnight Runners, Kevin Rowland - Come On Eileen (1982 Version)
土曜日のディナーでBGMだった80sミックスの中の1曲。久々に聴いて頭から離れないんだけど。
そしてCome On Eileenといえば、『The Perks of Being a Wallflower(ウォールフラワー)』のこのシーンも好き。
(今週終わり)