見出し画像

等身大のフランス人形

パリで洋服店を経営している三宅良一(35)は、
ある日人形のように美しい黒髪の女性、メアリー(20)と出会い、
恋に落ちる。

彼女の家に招かれて行った先は、古びた大きな洋館。

案内されて中へ入ると、メアリーが突然姿を消す。

館内を探しまわり、一番奥の部屋に入ると、
大きなフランス人形が6体、椅子に座っている。

その中にはメアリーの姿が。

三宅が悲鳴を上げると、人形が一斉に動き出し、三宅を襲ってくる。

三宅は女性たちから必死に逃げ、窓からの脱出をはかろうとするも、
ブロンドの美しい女性、ジェシア(27)に捕まり、


「一生この洋館から出られないように」と、地下に閉じ込められてしまう。


何とか脱出を試みようと、出られる場所を探って地下を調べたところ、
古びた1冊のノートを発見する。

それには6人の女性がどんな素性なのか、どんな惨忍な方法で殺したかが、こと細かく記されている。

この洋館は100年前、若く美しい女性を誘拐して殺害し、
ドレスを着せてコレクションしていた異常殺人者の家だったのだ。


「メアリー、キミは100年前に亡くなっていたんだね。
こんなにむごい殺され方をしていたなんて…」

ノートを読みながら涙を流す三宅。その様子を見つめるメアリー。


「あなたと同じ時代に生きて、愛し愛されたかった」と言うメアリーと
身体の関係を持つ三宅。

メアリーは昇天し、そのまま成仏すると、そこに白骨が現れる。

三宅は、メアリーの小さな骨をひとつ握りしめ、
洋館からの脱出を試みる。

次々と襲ってくる女性たちはおどろおどろしい霊へと変化していき、
その中でも恐ろしいジェシアからの、執拗な暴力を受ける三宅。


「僕はこのメアリーの白骨を今から警察に提出して事件を明るみにする。
キミたちの無念を必ず晴らすから、脱出させてくれ」


懇願する三宅を見て、女性たちは元の姿へ戻る。
部屋のドアを開けるジェシア。


三宅は警察へ行き、メアリーの骨を提出。


100年前の事件の真相がすべて明らかになる。


ー おわり ー


上記は、
三宅隆太さんのスクリプトドクターの脚本教室・中級編を参考にして作った
オリジナルストーリーです。


↑考えた当時のメモ。内容を若干変えてます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?