吉左衞門X WOLS展
昨年のことだが、樂 吉左衞門、ご当代の展示を観に行った。
私の中で現存する現代アーティストの中で好きな方、ベスト5に入る
尊敬している樂さん
滋賀にある佐川美術で、毎回コラボレーションの対象をかえて、企画展を行っている。
もう60歳をこえ、作品からゆるやかだったりやさしさだったりという印象の言葉を感じるかもしれないと思って鑑賞に臨んだ本個展。しかしそういった空気は全くといっていいほどなかった。
樂さんが今回選んだのは、第二次世界大戦の時期に生きたフランス人の版画家だった。エッチングの技法もあいまって、痛々しい印象をも思わせる、混沌とした精神世界がひろがる作品とともに、樂さんの新作には、取捨選択された無駄のないフォルムの器の中に、ギリリと気合いの入る一線と青系の色彩が刻まれていた。
背筋をのばして、刻まれた線を、想いを感じるように
境界線である透明のガラスに顔を近づけてくいいるようにみた
樂さん、本当にあなたはどこまでいくのでしょうか、、