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ヨーロッパ照明器具ブランド紹介 -11.Selux-
こんにちは、現在ベルリンでライティングデザイナーとして活動しいていますmami(@mamichen0929)です。
今回はドイツブランドであるSeluxの紹介をしていきたいと思います!ドイツ語発音では”ゼルックス”と発音します。
歴史
1948年にベルリンにて創業しています。もともとのSemperlux(ゼンパールクス)から2012年にSeluxに社名変更をしています。70年以上の歴史の長いブランドのひとつです。以前はインテリアプロダクトも出していましたが、今は完全にエクステリア、特にポール照明に特化したプロダクト展開になっています。
特徴
-屋外のポール照明に特化している
屋外照明の、さらにポール照明に特化したプロダクトを展開しているのが一番の特徴です。
-スマートライティングに特化、照明以外の機能も兼ねそろえる
以降に紹介するLifの様に、照明としての明るくする機能のみではなくスマートシティに対応するスピーカー、カメラ、Wifiモジュールも展開しています。ポール照明は屋外パブリックスペースに一定間隔で置かれるタイプの器具なので、治安管理などの多機能化を測るには良いプロダクトのひとつです。後付けにならないことでデザイン性も担保できます。
-かなり絞り込んだブランドのライン展開
以前に紹介したBEGAは屋外照明のあらゆるタイプのデザインに対応しているのが特徴でしたが、Seluxはポール照明でもそこからさらに限定的なデザインの展開をしています。しかしその分デザイン性や同デザイン内での機能選択の充実さが強みと言えるでしょう。
プロダクト紹介
それではSeluxより3つのラインを紹介していきます。
Lif
あらゆる配光タイプ(ファサード用、遊歩道用、屋外広範囲スペース用)に対応しつつも、ポールの中に照明を収めているので非常にすっきりとしたデザインに仕上がっています。
また照明の他にもスマートシティに対応したWIFIや防犯カメラの設置も、同じ様にポール内に収める形で可能となっています。
Seluxの魅力として、プロダクトラインは少ないですが、その中での細かな設定に非常に柔軟に対応されており、かつそれがサイト上で分かりやすく情報共有がされています。Lifの場合は以下のリンク先でプロジェクトに合わせたカスタムを簡単にすることができます。
この様にサイト上で非常に分かりやすく、配光タイプ、ポールの高さ、スマートシティモジュールとの連携、色の選択をでき、自分がカスタムした器具の技術情報をその場でダウンロードもできます。
Olivio
最近新しくWoodタイプのポール展開がスタートしています。公園などの樹木の豊富なパブリックスペースなどと相性が良さそうなので、今後のプロジェクトでも是非使ってみたいです。木の色味の展開も6種類準備されています。
ヘッドサイズは三段階です。配光もかなり細かく種類があるので、あらゆるタイプ、あらゆる屋外環境での使用が可能です。Goboと呼ばれる静止プロジェクションも同じデザインのヘッドで設置ができます。
こちらもサイト上でのカスタムが可能となっています。
設置方法はSistema / Floracion / Candelabraとあり、以上説明してきたようにひとつのラインとは思えないほどの多様な選択肢があることがわかります。
Saturn
これまでの2つよりクラシックなタイプのデザインのプロダクトです。ライティングのプロジェクトでよくあるのが、現存する屋外照明のLED化、バラバラなデザインになってしまっている街灯を統一したいという要求です。資金が潤沢な場合はカスタム器具をオーダーするのも主流ですが、このように細かいデザインの違いで既成プロダクトがあると汎用性が非常に高いです。
以上でSeluxの紹介を終わります!カスタムのページなどサイトもかなり充実していますので公式サイトも是非覗いてみてくださいね♪
次回はデコラティブ照明ブランドより、Tobias Grauを紹介していきたいと思います。こちらもドイツのブランドです!
ALL photo credit : Selux AG
https://www.selux.com/int/en/start
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