ヨーロッパ照明器具ブランド紹介 -5.iGuzzini（イグッツィーニ）-
こんにちは、現在ベルリンでライティングデザイナーとして活動しいていますmami(@mamichen0929)です。
今回はイタリアブランドよりiGuzzini(イグッツィーニ)の紹介をしていきたいと思います！
歴史
イタリアのアドリア海近くの小さな町、Recanatiにて1959年に創業しています。イタリアを代表する建築化照明ブランドであり、2015年にはレオナルド・ダヴィンチの最後の晩餐の改修時に照明を担当しています。
壁画がは一般的に普通の絵画作品よりも劣化しやすいため、当てる光の量を正確に調整する必要があります。一方で、鑑賞者が見た時の演色性も満たす必要があり、このようなテクニカル面での理由から照明器具の選定が非常に重要になってきます。以上よりiGuzziniがいかに信頼を得ているブランドであるかということが理解できるでしょう。
特徴
-とにかく小さいプロダクトが得意！！！超優秀！！！
ただ単に小さいだけでなく、小さいながらもしっかりと機能も配光も良いプロダクトがあります。以降で紹介するLaser BladeはまさにそんなiGuzziniを代表するプロダクトのひとつです。
-ダウンライト、トラックライティング、屋外照明などなど、一般的な建築化照明全般を手掛けている
どのプロダクトも機能面からみてもとても優秀です。幅広く抑えているのでどのタイプのプロジェクトでも使いやすいブランドです。
プロダクト紹介
それではこの記事ではおすすめのプロダクトを３つ紹介していきます。
Laser Blade
サイズはXS、Normal、L、XLがありますが、XSの幅はたったの28ｍｍです！極小！また、配光も幅広く種類があり、プロファイルもシングルユニットからリニアに配置したものなどバラエティに富んでいます。（シングルでも200ｌｍ出力あるので、そこも使いやすさのポイント）
公式ホームページのプロジェクト紹介の写真を見ていただくと分かるように、かなり極小なので天井埋め込み配置してもほとんど気になりません。光があたかも何もないところから来ているような錯覚を覚えます。
こちらも茶室の手元を照らしているのが天井にあるLaser Bladeですが、一見すると一体どこから光が来ているのかわからないほど小さいプロダクトです。
Trick
かゆいところに手が届く、そんなプロダクトのひとつです。以下の写真のような窓の側面を照らすのにぴったりのプロダクトです。配光がかなり特殊なので使いどころはそれほど多くないですが、窓を照らしたくなったらむしろこれ以外にぴったりのプロダクトはありません。
窓以外にも以下のようにトンネルなどに設置すれば、遊び心のあるライティングを仕掛けることもできます。おそらくこの写真はテンポラリーですが、実際に設置する場合には天井に直付けするのが良いでしょう。壁面でも配光的には可能ですが、おそらくグレア（まぶしさ）の原因となります。
Le Perroquet
designer: Renzo Piano
レンゾ・ピアノといえばこの照明でしょう。建築の人は、名前は知らなくとも何となく既視感のあるプロダクトなのではないでしょうか。ペンダント照明として使用しても機能美が際立ちあまりコテコテのデコラティブ照明にはならない彼の建築にとても映えるプロダクトです。
プロダクト紹介に載せられている写真は、同じくレンゾ・ピアノ設計のPathé Foundationです。ArchDailyでも紹介されています。
機能とデザインともに優秀なプロダクトなのですが、逆にレンゾ・ピアノのイメージが強すぎるので、例えば他の有名建築家のライティングには実質使えないというのはありますね。このようなことはこのプロダクトだけでなく起きていることで、建築家がブランドと協働デザインしたプロダクトを繰り返して違う建築で用いるのは非常によくあることです。
ここでは紹介しませんでしたが、店舗照明、展示照明に使うトラックライティングも非常に小さいプロダクトから展開しておりおすすめです。
英語のみのサイトとなりますが、是非公式ホームページも覗いてみてくださいね！
All photo credit: iGuzzini illuminazione S.p.A
https://www.iguzzini.com/
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mamiobridge@gmail.com
また、日独を拠点とした持続可能な建築や街づくりのためのプランニング・コンサルティング・人材育成会社ASOBU GmbHにてライティングデザイナーとして参加しております。御覧ください！
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