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コンプレックスが原動力

50年近く、私の中に居座ったコンプレックス(劣等感)
中一の担任(兄が慕っていたので、自分にとっても憧れの存在)からの一言。
ある時、「キムラ(同じ学級委員)は一言って十わかるのに、お前は一言ったら一しかわからないなー」と言われた。
どんな状況で言われたかは、まったく記憶にないけど、ショックだったことは、50年以上経っても鮮明に覚えている。不思議なほどに・・・
それ以来、私は理解力のないダメなやつ、バカなんだーとずっと思っていた。

60歳も過ぎた定年再雇用の職場、コミュニケーション技術研究所での対話会で、その話をしたところ…
「一言って一わかればいいじゃないですか。わからない人もいますよー」と言われ、すごい衝撃を受けた。えっ!いいの? 恥ずかしいことじゃないの。

そう言われて、やっと50年来のトラウマが薄れてきたのを感じた。
一瞬、私の人生返してくれーって、叫びたい気持ちになったけど
自分は理解力がないから、人の何倍も努力しなくちゃならない。

今思えば…真に、何かを得たいと思ったとき、自分は人の何倍も努力しなくちゃいけないと頑張りだした気がする。
そして、何倍も努力して得られた経験から、努力は惜しまないと思うようになった気がする。

そう思うと、あの「私はダメなんだ」のコンプレックスは、今に活かされてる。人生、無駄な経験はないんだな。

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