「これは違う」を1つ1つ手放すことが、本質への近道
実は、仮説検証は大得意
説明しづらいので本職を"プロジェクトマネジメント"ということが多いけど、プロマネは役割の一部。メインはプロダクトの戦略検討や、具体的な開発要件の検討と実装が仕事。
私が担当しているサービスはアジャイル開発という手法をとっていて、いきなりドーンと作るのではなく、ちょっとずつ作ってユーザに使ってもらい、その反応を見て次に搭載すべき機能や、改善すべき点を見極めて隔週ぐらいのスパンでどんどんリリースしていく。
役割で最も大事なのは、観察〜機能開発〜検証のサイクルをスピーディーに回すこと。
これが結構得意で、社内ではいきなりドーン!と作ることが主流だった時代からアジャイル開発に携わらせてもらえていた。おかげで今、わりと経験値が豊富な方になっている。
キャリア開発とは、自分を"ユーザ"として仮説検証すること
ZERO SCHOOLで、青柳さんにデザイン思考をテーマに講義していただいた。デザイン思考は上で書いたサイクルと近しい(同じ?)考え方。改めていつもやっていることを復習するつもりで聴いていた。
そんな時さらっと流れてきた「これをキャリアに当てはめると〜」で思考が動いた。
確かに
自分のキャリア開発も普段の仕事と構造は一緒。こんなに毎日仮説検証やっているのに、気づかなかった・・・
「でも難しいんだよな」
なぜなら、普段の仕事でユーザを観察する時は適度にユーザの「考え」を切り離しているから。
嘘をついているわけではない。本当に思ったことを言ってくれている。
でも人間は、自分のことを全て把握しているわけではない。無意識にいいことを言おうとしてしまう。やる気満々なのに、行動できないこともある。
そういうもんなんだ。
だからユーザの言葉を鵜呑みにせず、利用ログやサービスを使っているときの行動観察など、情報を多角的に集めて仮説を立て、検証をしている。
でもこれは他人だからできること。
自分が検証対象となると、めちゃくちゃ難しい。
"難しいのは思い込み"と思い込む
講義が終わって数日後、深夜3時ぐらいにふと目が覚めて、急に自分を検証対象としてやってみようという気になった。
(ちなみにこのnoteは、目が覚めた時に思いつくまま喋った音声録を元に再編集している)
難しいと思っているのは思い込みじゃないか?
他人相手でも、最初は難しかった。何度も繰り返しやっているうちにコツが掴めてきた。意外とできるんじゃないか。
できると思い込んでみよう
プロダクト開発でやってることを自分に言い聞かせる
"NO"がわかるのが仮説検証の価値
この日から小さく仮説検証を回しはじめた。
今、私は何を明らかにしたいのか?
検証した結果、自分にどんな反応が見られたのか?
反応を得たことで分かったことは何で、新たな問いは何か?
壮大なことは何もしていない。
例えば、
・やりたいことのキーワードが見つかったらそれについて書かれている記事を何本か読んで、腑に落ちるか確認
・人に考えていることを話してみて、話している時の自分の感情を観察
・自分のイメージを仮想LPに落としてみて客観的にワクワクするかを確認
・動けなかった、という事実(これも立派な検証結果)
プロト何した?と聞かれても一言で言えるようなことは何もしてない。短時間でできることをサクッと試し、調べ、違ったら捨てる。フィットしたらさらに生まれた問いを検証する。その繰り返し。
仮説検証を回すのは大好きなので、ストレスなくできる。
繰り返していくと「これは違う」と言えるものが増えていった。プロダクト開発をしていても同じだ。
YESは確信が持ちづらい
NOはわかりやすい
「これだ!」を真っ直ぐに探しに行こうとせず、「これは違う」を1つずつ手放していく方が、意外と近道なのかもしれない。まだまだ発展途上だけど、少しずつ周辺領域が削ぎ落とされ本質に絞られていっている感覚はある。
この仮説検証を回しながら、1つ私のコアなテーマに気づいたのだけどそれはまた今度♪(本当はこれをまとめるために書き始めたのに本編に辿り着かなかったw)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?