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ご相談返信#01_フルタイム2児の母、継続?転職?独立?

先日、匿名のメッセージサービス「マシュマロ」をはじめたとお話ししたところ、さっそく、勇気を出してご相談してくださった方がいらっしゃいました。

本当にありがとうございます。

マシュマロを始めたときは、頂戴したご相談に対しnoteで返信しようと考えていたんですが、私の悪いクセで文章だと固くなってしまうので、どうにかこの想いをフラットひお伝えすることはできないだろうか……と思い、声の配信 stand.fmをはじめることにしました。


IDやアプリがなくても聞けます。

16分と長い放送になってしまったので、もしお時間があればお聴きください。

今のところ、stand.fmはマシュマロでいただいたご相談の返信を投稿する予定です。 仕事を辞めてお話しするのが久しぶりすぎて、お聞き苦しい点もあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。




ご相談内容


ご返信

勇気を出してマシュマロを投げていただきありがとうございます。うれしいです。

そして、2歳・3歳のお子さんの育児、大変お疲れ様でございます。

私も2歳の子がいますが、本当に毎日大変で……子どもが複数人いると大変さのレベルが上がりますよね。

しかも、ご相談者さんは年子……ですよね?
もう、毎日生きているだけで花まるです。いつもおつかれさまです。拍手。

そして、フルタイムでお仕事をされているとのこと。本当にすばらしいです。近くに住んでいたらお手伝いに伺いたいくらい。すごいことです。


家庭と育児の両立

お子さんが2人になってから、家庭と仕事の両立がうまくいかなくなったように感じられたんですね。

どのようなときに、それを強く感じられますでしょうか?

というのも、私も会社員時代、同じような悩みに直面していまして。

2人目の子どもを産んでからの時期は本当に全然うまくいかなくて、なんでこんなに仕事できないんだろう、職場のみんなにお荷物だって思われてるんだろうなって毎日思っていました。

自己肯定感もダダ下がりで、家庭と仕事との両立が思ったようにいかなくなったなという記憶があります。


出産2日前に撮った写真。あの頃は若かった


相談者さんが「うまくいってないな」と思われるとき、おそらくそこには「理想の自分の過ごし方」のようなものがあって、それに対するギャップが今おありになる状態なのかな? と拝察しています。

そして、その想いを今の職場にご相談された、とのこと。

まずは、今の職場に働き方を相談したというアクションが取れたということがすごいなという風に思います。

誰かに相談すること、自己開示するには勇気がいることです。
しかし、相談者さんはまずアクションを起こされた。本当に素晴らしいです。

ただ、職場としてもこの先状況は変わらなさそうだということですね。


もし私だったら

私の回答が絶対正しいというわけでは全然ないので、一つの例として聞いていただきたいなと思います。

もし私が同じ状況だったとしたら……その仕事が嫌じゃなければ、あるいはもし子供がいなかったらこの会社でずっと働き続けるだろうなっていう思いがあるのだとしたら、とりあえず今の職場を続けるだろうなと思います。


でも、なんの変化もなしに今のまま続けるのは苦しい。それは、今の状態が理想の自分ではないからですよね。

例えば家庭と仕事の両立。相談者さんが考える「両立とはすなわちこういうことである」というのを、まず箇条書きに出してみます。それをクリアできているのが「理想の自分」です。

つぎに、現状のモヤモヤしている部分、嫌だなと感じる部分も箇条書きにします。いわば理想とのギャップリストですね。

このギャップリストを他の手段で解決できないか、というのをまず検討します。

例えば、私の例で言うと、「子どもに手作りごはんを食べさせたい」という気持ちは、

  • ミールキットを利用する

  • ホットクックを使う

  • 手作りみたいな和食のお惣菜を買う

上記の策で解消できるものでした。

「解消」といっても、100点満点なのではなく、自分の心を病むほど/その職場を離れるほど嫌じゃない、ということです。

とりあえず私はそんな風にして、自分の理想の状態っていうのを保っておりました。だからこそ、私は前の職場で働き続けられた訳です。

だけど、もしそのギャップリストを見て、今の仕事をしている限りどうやっても解消できない、という状況であれば、転職とか独立とか、今の職場を離れることを考えるなという風に思います。

今の時代、お子さんを持ちながら働いている方にすごく優しい求人もたくさん出てますよね。


「ライフキャリア」という考え方

私がキャリアコンサルタントの養成学校に通っているときにすごく衝撃を受けた概念に「ライフキャリア」があります。

これは「ライフ」と「キャリア」を組み合わせた言葉です。

「ライフキャリア」というのは、労働者としての自分、家庭人としての自分、市民である自分、余暇人としての自分……そういう役割が多元的に組み合わさって作られるものであると定義されています。

これはすごくいい考え方だなと思います。

人生というのは長いので、今のこの選択で一生を台無しにするということは絶対にないわけです。
今例えば退職して、ちょっとの間キャリアブレイクをとって、その後にまた仕事を始める。

これも大事なライフキャリアの一つだと言えるというのがこの理論です。


「先」ではなく「今」で考えてみる

  • フルタイム→時短にしたら、将来不利になるんじゃ…

  • 今ここで退職したら、これまで積み上げてきたキャリアが無駄になるんじゃ…

こんな風に、先々のことまで考えると、不安で足がすくんでしまいます。
ただ、今のこの状況がずっとそのまま続く、という訳ではありません。

例えば、

  • 今、子どもは2歳と3歳だけど、あと○年経ったらちょっと楽になりそうだから、楽になるまではこんな働き方をして、その後ギアを上げよう

  • あと○年ぐらいならこういう働き方で持ちこたえられそうだけど、その後はこんな風な働き方にしたいから、今のうちに種をまいておくか

「人生は長いライフキャリアである」と考えると、色々と柔軟に考えられるようになるかと思います。


実際、私は第一子育休から復帰後に管理職になったのですが、その座を自身の希望で下りています。

正直、こわかった。「私はもう二度と表舞台には上がってこれないかもしれない」とも思いました。

でも、当時は家庭と仕事の両立が困難で、「このままでは家庭がこわれてしまう」という危機感があった。その上での選択でした。

いま考えると、一度ステップダウンしたとして、それで一生終わりかっていうと、そうじゃないといういうことは、歴史が証明しているんですよね。

例えば安倍元総理だったり、5回の自民党総裁選を経て選ばれた石破総理だったり、アメリカ大統領に選ばれたトランプ大統領だったり。
政治の世界でも、一回退いた人、ないし負けている人が、もう一回返り咲くということは、現実に起こっているのです。




どうしようもなくて、今、潰れてしまう。それが一番悲しいことだなと思います。

そんなに先のことを見据えすぎなくても、今この時点でこのギャップがあって、このギャップを解消するためにはどうしたらいいかなというのを、今にフォーカスして選択するという方法もアリなのでは、と考えています。

それが結果的に、今の職場を継続するでも、転職するでも、独立するでも、どれに行き着いても良いと思います。

今、納得して決断すれば、この先ちょっと足元がぐらつくことがあったとしても、その時の決断の根拠を頼りに、ネクストアクションを考え続けるという胆力が発揮されるのではないでしょうか。


おわりに

いかがでしたでしょうか。

相談者さま、マシュマロ投げていただいてありがとうございました。はじめてで緊張したのですが、ひとまず、全力で述べさせていただきました。

「全然モヤモヤ変わらないよー!」ということでしたら、ぜひまたマシュマロ投げていただければ、同じように全力でお返事させていただきます!

では、これからもよろしくお願いいたします。



マシュマロはじめてみました。匿名メッセージサービスです。
ご質問でも、ご相談でも、ママ友に聞きづらいことでも、なんでもどうぞ。真摯にお答えします。

※個人情報は入れないでくださいね。




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まみ┆キャリアコンサルタントな駐妻
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